ユーロ/豪ドルの4時間足チャートがグランビルの法則で一周しました。
本来のグランビルの法則は日足で200日移動平均線と価格の絡みかと思いますが、これはEURAUDの4時間足チャートで20期間移動平均線で見ています(ちなみに4時間足のこのひと山は500pips弱の高さがあります)。
緑ナンバーが買いシグナル、青ナンバーが売りシグナルです。
先に教科書とはちょっと違う残念な点を挙げておきますが、
緑の買いシグナル2の押しの場面では、赤矢印で示したように20MA(移動平均線)を割り込んでくれるのが理想でした。
通常の押し戻りは、半値押し・半値戻りと云われるようにフィボナッチリトレースメントの50%から61.8%あたりまで入るのが一般的とされていますが、今回のように上昇の勢いが強い場合には38.2%程度の押しから上がって行くことがよく見られます。
買いシグナル(緑ナンバー)
- ①水平かやや上向きのMAをレートが下から上へしっかりと上抜けする
- ②上昇継続のMAをレートが左から右へクロスする
- ③上昇継続のMAへレートが接近するがクロスせずに上昇する
- ④下降継続のMAからレートが下方に大きく乖離する
売りシグナル(青ナンバー)
- ①水平かやや下向きのMAをレートが上から下へしっかりと下抜ける
- ②下降継続のMAをレートが左から右へクロスする
- ③下降継続のMAへレートが接近するがクロスせずに下降する
- ④上昇継続のMAからレートが上方に大きく乖離する
4時間足チャートの移動平均線についてですが、
実線と破線は、実線が単純移動平均線(SMA)で破線が指数平滑移動平均線(EMA)です。
- Aは20期間移動平均線(20MA)。その時間足のベースとして20期間移動平均線を採用しています。あきチャン先生方式です。
- Bは120期間移動平均線で、これは日足の20MA相当になります。
- Cは600期間移動平均線で、これは週足の20MA相当になります。
- Dは2400期間移動平均線で、これは月足の20MA相当になります。
以下、あきチャン先生のグランビルの法則の解説動画と絡めながら学習します。
グランビルの法則のシグナルナンバーと波動のカウント
あきチャン先生によると、最も勢いの出るのはシグナル①と③であるとしています。
このユーロ豪ドルの場合には②からの波動にも勢いがあるというパターンですが、一般的には①と③が勢いを持ちます。
シグナルを波動に当てはめると、①はトレンド転換の第1波、②は第3波の起点となります。
ただし②が第3波で③が第5波とカウントはせず、②が3-1波、③が3-3波というカウントになります。
よって、第1波と3-3波であるシグナル①と③は勢いがあるということになります。
順張り派は②と③を狙おう
順張り派はシグナル②と③の第3波を狙うのが定石となります。
第1波の後半の①を狙う
第1波はトレンド転換の局面を含みますが、シグナル①は移動平均線を抜けたところなので自然と第1波の後半部分を狙うところとなります。
その際には、親波の高値安値や、天底のレンジのネックラインを頼りに狙うことになります。
④の乖離は中上級者限定
シグナル④は移動平均線との乖離を狙うことになる逆張りのため、初心者のうちは手を出さないほうが無難としています。
学習動画 FX土曜勉強会《151》『グランビルの法則取り扱い説明』
迷うポイント
これは管理人の私見となりますが、迷うのは青の売りシグナル②のポイントです。
というのも、移動平均線は下から2400、600、120、20と並ぶパーフェクトオーダー。加えて20MAと120MAはEMAがSMAの上にあるGC(ゴールデンクロス)。下落はフィボナッチ・リトレースメントの61.8%に達し、親波の第3波起点の押し目(買いシグナル②)で止まっているわけです。
EURAUD4時間足チャート画像に赤矢印で記したように、ここから上昇へ転じても何ら不思議のない条件が揃っているのが青の売りシグナル②のポイントです。
同じく欧州通貨であるポンドとオージーのペアを見てみると、青の売りシグナル②のタイミングはGBPAUD4時間足では以下になります。
EURAUD4時間足に赤矢印で想定される動きを記しましたが、GBPAUD4時間足ではその想定通りの動きになっています。
下がGBPAUD4時間足。
GBPAUD4時間足では緑④ではすでに上昇起点まで下落していたことが判ります。一足先にGBPAUDは下降を完了、青②の地点では上昇トレンド入りしていたと考えられます。
一方で下落と予測させる材料としては、天井でのピンク○の2点を結んだダウントレンドラインと、上ヒゲ付きアウトサイドバーのプライスアクション。
グランビルの法則の売りシグナル2番が無ければ、ロングエントリーをしたとしても間違いではないところでしょう。
ただし、仮に勝率が5割以下だとしても、ここは断固ショートエントリーすべきところ。ダウントレンドラインを上抜けされたらロスカットと割り切ったショートなら、そのリスクリワードはかなり優秀になるポイントだからです。