トレードをする時にはシナリオを描かなくてはいけません。
そのシナリオは「こーなったら、こーする」という想定と行動を反映したもの。今回の学習動画のタイトルはそのままずばり「こーなったら、こーする」とされていますが、
3段階あると考えて欲しい。
(※あきチャン先生の動画でのコメント)
とのこと。
「こーなってるから」は、より長期足での環境認識によって把握するもので、これを元に考えを組み立てて行くことになります。
例えば、日足が明らかなアップトレンド中であれば、
- 「こーなってるから」:日足がアップトレンド
- 「こーなったら」:半値付近に落ちてきたら
- 「こーする」:押し目買い
と、あきチャン先生は話しています。また、
とも。
「こーなってるから→こーなったら→こーする」というのが理想ですが、せめて「こーなったら」のところからトレードを組み立てて欲しいとしています。
「木を見て森を見ず」ではなく「木も見て森も見よ」とはよく云われることですが、あきチャン先生の心掛けとしてはそれを上回る「木も見て森も見て、枝も見て葉っぱも見なければいけない」としています。
「こーなってるから」EURUSD日足の環境認識
ダウントレンドの親波が発生してから底値で数ヶ月間停滞した後、赤○で底値を割り込んでいます。
この赤○の割り込みは、下の画像の緑の下落トレンドが継続する兆しを見せています。
緑の大きなダウントレンドは下落の第3波となりそうで、目線は言うまでもなく下目線になります。
日足の直近のトレンドをつけた下落波(赤の波)の戻りがあれば、トレンドフォローで戻り売りのシナリオを描くのが定石となります。
- 上昇部分がフラッグになってそこから下落3波が出る
- 上ヒゲ陰線の宵の明星が出たので、その次の足から攻めて行ける形になる
あきチャン先生の動画:FX土曜勉強会《165》こーなったら、こーする‼
「こーなってるから」EURUSD週足の環境認識
週足はアップトレンドから切り返してラス押しラインを下抜けし、これから動きがあるのかという状態です。
①がラス押しですが、昨年にこのラス押しラインを下抜けして来ていることに注目。ただしダウ理論上は①ラス押しラインを抜けただけではダウントレンドとはならず、②の安値を下抜けするとトレンドがついて、3波ということになります。
昨年の後半あたりからこの②のラインを巡っての攻防があったことが分かります。
「こーなったら→こーする」日足に戻ってトレードシナリオ想定
週足から日足に戻り、もう一度確認してみます。
①は週足のラス押しライン、②は週足の下落1波の安値ライン、③は日足の安値ラインです。
トレードシナリオは、下落トレンドフォローの戻り売りですので、待ち構えるポイントを想定。
日足チャートを拡大してみましたが、戻り売りを仕掛けるポイントはAもしくはBとなります。
Aは下落2波の高値・安値の範囲内、Bは4時間足で見ると
○の部分、4時間足の下落2波の範囲内で戻りを待ち構えることになります。
トップを3点つけているアセンディング・トライアングルの上辺は、4時間足で見るなら上に抜けそうでもあるのですが、日足からの環境認識では絶好の戻り売りポイントだったことが分かりますね。
「こーなってるから→こーなったら→こーする」のまとめ
日足チャート全体は、流れは下にあるな程度で良いので、何を一番見て欲しいのかというと、直近のトレンドがしっかりついているかを確認して欲しいです。
ダウントレンドがしっかりついているなら戻り売り、アップトレンドなら押し目買いをするために待ち構える。日足のトレンドを忠実に追いかけていれば真逆の方向のトレードで負けることは少なくなると思います。
チャート分析テクニック
下落からのアセンディング・トライアングル
通常のアセンディングトライアングルは、下から入り上へ抜けるとされますが、今回のEURUSD4時間足は上から入ってきた状態。この逆アセンディングの場合は、三角形が四角に変わるイメージとなり、三角保ち合いから徐々に水平レンジに変化することが多いと解説されています。
ちなみに、このアセンディング・トライアングルのような局面は、「こーなってるから→こーなったら→こーする」の「こーする」の部分となりますね。