20期間移動平均線との乖離をエントリーでは確認すること【超基礎編】

20期間移動平均線との乖離 あきチャン動画学習ノート

初心者にありがちなエントリーに「飛び乗り」があります。

画像のようにレート(価格)はABCDのように波を打って下降(あるいは上昇)して行くのですが、あきチャン先生によると、初心者ほど戻りや押し目無く一直線に動いていくイメージをしてしまっているそうです。

そのためエントリーは飛び乗りしがちになり、底でショートを入れたり、あるいは高値掴みして負けてしまうことになります。

これを防ぐための非常に有効な手段が、移動平均線との乖離の確認となります。

※管理人 初心者に限らず、飛び乗りエントリーは機会損失を恐れてのトレーダーあるあるですよね。適切なエントリータイミングを身につけるために「FX土曜勉強会《183》超初心者講座『ここからエントリーしたらダメ』を学習します。

20期間移動平均線と価格の乖離は必ずゼロに向かう

20期間移動平均線との乖離
A⇒Bの下落の勢いが良い時、ついついBでショートエントリーをしてしまいがちなら、20期間移動平均線との乖離を確認します。乖離が大きい場合はエントリーをしてはいけません。

20期間移動平均線と価格の乖離が大きいほど、それを埋めようとする動きも強くなります。よって乖離の大きなポイントBやDでショート(売り)エントリーをすると反転を食らうリスクが非常に高くなるからです。

そして20期間移動平均線と価格の乖離は必ず埋まります(乖離がゼロにならない場合は、おそらく通貨ペアのどちらかの国が消滅した時)。

理想的なエントリーポイントは、20期間移動平均線へタッチしたEとなります。

20期間移動平均線に絡まないとチャートは動いていかない

あきチャン先生曰く「宙ぶらりんのところ(画像のBのような乖離の大きいところ)から下に行こうとしてもエネルギーが枯渇している状態」なので「所詮は20期間移動平均線に絡まないとチャートは動いていかない」としています。
20期間移動平均線との乖離
「20期間移動平均線へ絡むまでの間に、下に行くためのエネルギーを蓄えている」そうして「20期間移動平均線に力を借りて動く。20期間移動平均線が背中を押してやるというイメージを持っている」としていますので、このイメージを共有させてもらいましょう。

以下のチャートはニュージーランド円の4時間足です。画像に示している通り実線が20EMA(指数平滑移動平均線)、破線が20SMA(単純移動平均線)です。
20期間移動平均線に絡んで落ちる
ピンクの囲みに見られるように「20期間移動平均線に絡んで落ちる」とシンプルに覚えるのが初心者には良いとしています。

トレンドが完成すると調整に入る それが20MAへの絡み

ところで、20MA(20期間移動平均線)に絡む黄色で囲んだ部分の動きはどういうことなのでしょうか。
20期間移動平均線に絡んだ動き

それには「トレンドが完成したら調整が入る」というメカニズムが関係してきます。

以下の画像は20MAとの乖離をイメージしたものですが、同時にA⇒B⇒C⇒Dで1トレンドを完成して、その調整が20MAへ入ったという動きでもあります。
20期間移動平均線との乖離
「トレンドが完成したら調整が入る」という動きが、20MAとの関係で見ると「乖離を埋める」という動きでもあるわけです。

Dのポイントは、Bの安値をブレイクしたのでショートエントリーか?と考えるところではありますが、

  • 1トレンドが完成したので調整に入る
  • 20MAとの乖離が大きい
ということを考え合わせると、エントリーに良いポイントではないことが判ります。

上記をふまえてチャートの黄色で囲んだ部分に戻りますが、
20MAと絡んで落ちる 詳細解説
もし②が①をしっかりと下抜けしていれば、トレンドが完成したことによって20MAへの戻りが入り「絡んで落ちた」かもしれませんが、②は①の安値をブレイク出来なかったので、①の大陰線ローソク足の中にインサイド(はらみ足)して揉んだ状態となり動くことが出来ませんでした。

この黄色の囲みの中では、①②の安値をブレイクした③からの戻りが20MAと絡んだピンク囲みがショートの狙い所となります。

乗り遅れた場合は下位時間足の20MAでエントリー

20MAでエントリーを逃した場合

ピンクEでエントリーすることが出来なかった場合、④からエントリーするにはどのようにすれば良いのでしょうか。

4時間足チャートでタイミングを逃したのなら、1時間足チャートに落として、その20MAとの絡みからエントリーするようにします。
1時間足チャートの20MAへの絡みからエントリー
1時間足チャートの20MAの絡み(ピンクの囲み内)からエントリーを狙います。

同様に1時間足チャートで乗れなかったら、15分足チャートに落として、その20MA絡みを狙うことになります。

学習動画 FX土曜勉強会《183》超初心者講座『ここからエントリーしたらダメ』

FX土曜勉強会《183》超初心者講座『ここからエントリーしたらダメ』

動画前半のギャップダウン・ブレイク&クローズの狙い方については、こちらの記事を参考にしてください。

ギャップダウンでしっかりブレイクしたニュージーと抜けが甘いオージーのクロス円兄弟通貨ペアの狙い方
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20期間移動平均線について

あきチャン先生流では、各時間足チャートに設定している最短期間の移動平均線は20期間移動平均線になります。

なので、使っている感覚として20MAは「短期」のイメージですが、一般的には20期間移動平均線は「中期」に分類される期間のようです。

20MAとしているのは、月稼働日に合わせて日足20日分ということですが、21MAでも25MAでも構わないとしています。

ちなみにあきチャン先生は、どの時間足でも20日移動平均線など「○○日移動平均線」で統一していますが、当ブログでは「○○期間移動平均線」で統一しています。

20MAへの戻りからのショートは1回限り有効 関連記事の紹介 

20EMAと20SMAのクロスによる大きなバッテンは、以前「聖杯」として動画で解説されています。また、20MAへの戻りを待ってショートエントリーを仕掛けるのは1回限り有効としています。

20EMAと20SMA(4時間足チャート)のバッテンはトレードチャンスのサイン
同期間のSMAとEMAの2種類の移動平均線を入れるのが、あきチャン先生のチャートの独特なところです。EMA(指数平滑移動平均線)は、SMA(単純移動平均線)よりも直近の値動きが反映された動きをするため、デイトレーダーに好まれる傾向があります...
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