ギャップダウン(窓開け)によって何らかの重要ラインをブレイクした場合には、そのクローズ(窓埋め)を待って仕掛けて行くことになります。
9月16日の月曜日にクロス円はギャップダウンで始まりました。
ニュージーランド円(4時間足チャート)は、ギャップダウンによりラス押しをブレイクして、上昇トレンドが終了したと判断出来る状態。
一方でオーストラリアドル円(4時間足チャート)は、ギャップダウンによる抜けが甘い状態でした。
このような時には、ニュージー(NZDJPY)とオージー(AUDJPY)の兄弟通貨ペアをどのように判断してトレードすれば良いのか、学習します。
なお、ギャップブレイク&クローズについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
NZDJPY
ニュージーランド円の4時間足チャートです。ギャップダウンの前週①では、かなり戻りきった様相を呈していました。
これを日足チャートで確認すると、
①は親波のフィボナッチ50%あたりで、ほぼ半値戻りをしていたことになりますので、下方向への構えを始める頃。このような状況からの週初めのギャップダウンでした。
ギャップブレイクはクローズを待つ
ギャップダウンでラス押しをブレイクしたことにより4時間足も目線は下方向へ。そしてクローズ(窓埋め)を待つことになります。
と、あきチャン先生は話していますから、相当なトレードチャンスとなることが分かります。
エントリーはクローズ(窓埋め)したあたりからでも良いとしていますが、実際のエントリーはEから行っています。
エントリーを待った理由については、移動平均線を挙げています。
今回、エントリーポイント近辺に絡む移動平均線は120MAと20MAがありました。
120EMA(実線)と120SMA(破線)はしばらくゴールデン・クロスを継続している中なので、本格下落をして行くには若干の時間を要すると見たと思われます。
20MAへの寄りを待つ
重視していたのは③の20期間移動平均線の方で、20MAへの寄りを待ってエントリーをしています。
また、20MAは①からの切り下げラインに沿ってが下っているので、切り下げラインへの寄りも兼ねています。
撫で肩三尊
チャートパターンは、あきチャン先生が好きな「撫で肩三尊」を形成しています。
④のピンクの囲みが「撫で肩三尊」ですが、その形状は文字通りに両肩があまり張らないヘッド・アンド・ショルダーズです。
決済指値の値幅
ギャップダウンでのラインの引き方のコツ
ギャップダウンからクローズに動いた時に、上昇トレンドの起点からギャップダウンの安値への切り上げライン⑥を引くようにします。
20MAがラインを抜けるのを待ってエントリーが安全
そうして⑥ラインの抜けを待ちます。その対象はローソク足ではなく20MAとなります。
赤囲みのように20MAが⑥の切り上げラインを抜けて、ローソク足を抑え込むような形となったところでエントリーをするのが安全なトレードとなります。
20MAは実線が20EMA(指数平滑移動平均線)、破線が20SMA(単純移動平均線)です。
AUDJPY
オージー円は、ニュージーランド円に比べるとギャップダウンでのブレイク(下抜け)が甘く、その分「ちょっと揉むかな」という想定となります。
ギャップダウンでの切り上げライン①をニュージーランド円と同様に引いていますが、ブレイクが甘いことにより、切り上げライン①へのリテストが入ってくることになるとしています。
また、ギャップダウンでの抜けが甘いと、クローズ(窓埋め)も甘くなる傾向があるとしています。しっかりと窓が閉じた感がなく、そのためにエントリーのきっかけが掴めなかった人もいたかもしれません。
エントリーは兄弟通貨ペアの動向を参考にする
エントリーは上昇トレンドの起点からギャップダウン安値へ引いた切り上げライン①へのリテストからですが、上記の通りクローズしなかったことから、エントリーのタイミングが図りづらい場合には、兄弟通貨ペアの動向を参考にしてエントリーのタイミングを合わせるのが一つの手であるとしています。