ドル円日足チャートの下降チャネル、その切り下げライン3点目でのショート(売り)エントリーは無謀でしょうか?
その是非についてのあきチャン先生の見解を、結論から言えば「3点目タッチ・アンド・ゴーは嫌いではない」としながらも、安心感のあるトレードをするためには他のエントリー根拠で補完することがやはり望ましいとしています。
3点目トレードの勝率をさらに上げるために、あきチャン先生の動画「エントリーの最低基準」を学びます。
下降チャネルの切り下げラインの効きについて
下降チャネルの切り下げラインの3点目に到達して、揉んでいることから明らかにラインは効いているという判断をしています。
回転(反転)ポイントの予測
ドル円の日足チャートで現在上昇しているレートが回転して下降に転じるというシナリオを描く場合、どのあたりが反転ポイントになるのかについて、
もし下に行くのだとしたらフィボナッチ50%あたりが回転の最低基準になって(※1)基本的にはフィボナッチ50%~61.8%のゾーンへの帰りがあるはず。ダブルトップAとBが効いてフィボナッチ50%~61.8%のゾーンの中間あたりへの戻りが有力だろう、としています。
切り下げ3点目に何らかのチャートパターンが欲しい
4時間足チャートで切り下げ3点目を見ると、このように何のチャートパターンも見て取れません。
何らかのチャートパターンが欲しい場面です。上昇の勢いの衰えはまだ感じることが出来ず、ここからショートエントリーするのは「ちょっと危険かもしれない」という認識が必要となります。
一方でチャート画像の左側にある切り下げライン2点目ではタッチ・アンド・ゴー的なトレードを行っていますが、その時のエントリー根拠について、
チャートパターンとしてはウェッジの形成があったこと、そして600期間移動平均線に絡むグランビルの法則を挙げています。
グランビルの法則についてのメモ
切り下げ2点目でのショートエントリーの根拠となったグランビルの法則について、あきチャン先生はこのようにコメントしています。
神は細部に宿ると言いますが、このような上級者の「感覚」を身につけたいものです。
切り下げ3点目に戻りますが、2点目と比較すると「ギャンブル要素が強い」ということになります。ただし、乗って(ショートエントリーして)悪いわけではないともしています。しっかりとリスクを認識・管理するのであれば、ということでしょう。
日足での戻り売りシナリオは、4時間足のトレンド転換を確認する
日足チャートで比較的深く入った戻りからの売りを狙う時には、下の時間足の4時間足レベルでのトレンド転換からのトレンドフォローを狙うのが安全で、それが正しいトレードだとしています。
その安全な想定とは、4時間足のトレンドライン(切り上げライン)を下抜けし、ネックラインやラス押しを下抜けし、
1トレンドをつけた後の戻りEあたりからのエントリーが定石となります。
日足、週足を確認して上昇リスクを頭に入れておく
日足チャートをズームアウトすると、もう一つの大きなチャネルラインの存在が確認できます。
画像の赤のラインの下降チャネルです(その内にある黃色のチャネルが切り下げ3点目対象のチャネル)。
年初のフラッシュ・クラッシュによる長い下ヒゲを無視した場合には、波動は下降第3波を完成したと見ることが出来るため、
画像のように赤ラインのチャネルの上のラインまで大きな戻りをする可能性もあります。
また、フラッシュ・クラッシュの下ヒゲを考慮した場合、
ピンクの①②③の3点つけたレンジを想定すると、
週足レベルになりますが、1ドル114.5円あたりを上限ラインとしたレンジも想定されます。
よって、上がっていく要素は十二分にあり、切り下げラインへの3点目は、上を目指す上昇の初動に過ぎないという可能性があることは頭に入れておく必要があります。
安全性を考慮したシナリオとなるのは
よって安全性を考慮したトレードを行う場合には、
4時間足のトレンドライン下抜け、ネックライン・ラス押し下抜けし、1トレンドをつけた後の戻りEからのショート・エントリーがメインシナリオとなります。
学習動画 あきチャン先生「FX土曜勉強会《182》エントリーの最低基準」
実は管理人も、日足下降チャネル切り下げ3点目でのショートポジションです。あきチャン先生の総合的見解では「様子見をする場面」、大変参考になりました。