第1波の定義について【エリオット波動】

エリオット波動 第1波の研究 定義 あきチャン動画学習ノート

トレードで勝利するためには第3波を狙えとよく云われますが、しかし、これは簡単に出来そうに思えて実際のところは初心者にはなかなか難しいものです。

狙っていたにもかかわらず、それと気がついた時には第3波はどんどん進行してしまっていて、もはや手遅れという経験を管理人の私も幾度となくしていますし、現在進行中でもあります。

ところで第3波というからにはその前提として第1波が発生しているわけですが、そもそもが第1波をしっかり認識出来ていないから第3波のスタートが判らないのかもしれません。

第1波はトレンド転換を伴うので難敵です。どうなると第1波であると判断出来るのか、その定義を学びます。

エリオット波動については、そもそもがガッツ石松の”幻の右”的なところがあるので、まったく使えないとしている人もいます。

また使っていても、その解釈はその人によって様々で、たとえば第4波、5波までキッチリ数えなければ気が済まない人などは、やはり幻にしてしまうことに。

そんなわけでエリオット波動をどう扱うべきか至った結論は、現実に即しての理論と実践を融合させている人、あきチャン先生から学ぶことに。第1波の定義を知って、幻ではない右側の動きを予測する力をつけましょう。

天井圏と底値圏のチャートパターンとレンジ帯 ネックライン エリオット波動のイメージ

第1波について初心者が確認しておくべき大前提

あきチャン先生が様々な動画で繰り返し話していますが

ネックラインとネックラインの間を獲るのがFXの基本的な考え方

だということを確認しておきましょう。

底値圏や天井圏からネックラインを抜けてトレンド転換をする動きが第1波ですが、頭と尻尾はくれてやれの格言通り基本的には見極めに徹しましょう。

とはいえ第1波の半分(後半部分)は獲ることも可能としていますので、それを見極める力を付けましょう。

第1波完成の判断の仕方

第1波が完成したかどうかを判断する際に用いるのは以下の2つです。

1)ネックライン

2)ラス戻り、ラス押し(直近高値、直近安値)

どのように判断するのかを詳しく見ていきましょう。

ちなみに、FX臨時勉強会『今第何波ですか?』の統一見解 においてネックライン基準を満たした第1波を「優秀な第1波」、1と2の両方を満たした第1波を「最優秀の第1波」としています。

第1波の1つ目の判断基準「ネックライン」

エリオット波動 第1波となる条件

トレンド転換をする場面では底値圏でウェッジやダブルボトムや逆三尊などのチャートパターンを作ったり、あるいはレンジ帯を形成します(天井圏でも同様です)。

ここからネックラインを抜けて出てくるのが第1波ですが、上抜けしただけでは”第1波かもしれない”という程度に過ぎません。

第1波と認めるためには、完成を待つことになります。

完成の条件は、底値からネックラインの値幅と同じだけ、ネックラインから抜けた場合ということになります(天井圏でも同様です)。

画像のように底値(あるいは天井)からネックラインを四角で囲ったイメージにすると、もうワンボックス積み重ねたところまで到達するかどうかが判断基準となります。到達した①は第1波です。

エリオット波動 第1波の定義 NZDUSD 1時間足チャート 2019.6
チャートはニュージーランド・ドル1時間足 ①:底値圏のネックライン ②:ラス戻り 0:切り下げトレンドライン A:あきチャンメーター

底値圏のレンジ帯(チャートパターン含む)の値幅を2倍した線がAですが、ネックライン①を抜けた波がAまで達したら、第1波の完成とします。天井圏でも同様です。

エリオット波動 第1波の定義 NZDUSD 1時間足チャート 2019.6

第1波が完成してからネックライン付近に押しをつけたところ③が第3波のスタートとなります。ネックライン上への押しは理想的です。

ところで、ネックライン基準で判断した第1波は、このケースのように②のラス戻りラインに到達していないことがあります。しかし、これは問題がなく、第1波となります。

ネックラインへの押し・戻りについて

よくあるケースとして、ネックラインを少し抜けてから、割り込んで押しをつけて再度上昇してNを形成して、第1波を完成させるパターン。

エリオット波動 第1波 ネックラインの判断

ネックラインへタッチする押しが理想ではありますが、ネックラインを一度割り込んで押しをつける実践でよくあるパターンも、もちろん第1波となります。黄色の◯が第3波の起点となります。

また逆に、ネックラインに届かない押しのケースがありますが、

エリオット波動 第1波 ネックラインの判断 2波が深め

第2波の押しが深く入った場合は第3波は非常によく伸びるパターンとしています。

第1波の2つ目の判断基準「ラス戻り・ラス押し」

エリオット波動 第1波 親波ラス戻り抜け

親波のラス戻りまたはラス押しをブレイクして、ワントレンドNが完成していることが基準となります。BはAの値幅と同じかそれ以上。①が第1波となります。

天井圏または底値圏でチャートパターンを作らない場合はネックラインがありませんので必然的にラス押し・ラス戻りを基準にしての第1波の完成判断となります。

また、ネックライン基準の第1波を完成させて、かつ、ラス戻り・ラス押し基準でも第1波を完成させた場合、”非常に優秀な第1波”となります。

NZDUSD 1時間足チャート 第1波 ラス戻り基準

①のネックラインを基準にAで判定した第1波に対する第3波は、ネックラインに押しをつけたピンク③が起点となります。

②のラス戻りを基準にした第1波は画像に示したラベルのあたりの到達が条件となり、ラス戻りライン付近に押しをつけた黄③が第3波の起点となります。

ちなみに、以下のようなケースの場合はどう判断するべきでしょうか。

エリオット波動 第1波 ネックラインとラス戻りラインの間への押し

ラス戻りは抜けたが、ネックライン基準の第1波には届かずに、ラス戻りラインとネックラインの間に押してきた赤◯のケース。

エリオット波動 第1波 ネックラインとラス戻りラインの間への押し

まずは切り下げラインを引いて、待機。状況次第となりますが、狙いはあくまでも第3波であることを忘れないようにしましょう。~~これは管理人自身への問いかけです(笑)

トレンドラインのブレイクについて

第1波はトレンド転換となるので、トレンドラインをブレイクすることは当然ではあるのですが、以下のようなケースもあります。

NZDUSD 4時間足チャート 2019.2

Aは、底値からネックラインまでの値幅を2倍したもので、ここまで到達すれば第1波の条件を満たすことになりますが、到達した時点ではトレンドラインをブレイクしていません。

このようなケースでは、他の補足条件などと合わせて臨機応変に判断することが必要かと思われます(補足条件についてはこのページで後述しますのでご参照ください)。

ちなみに上のチャートは4時間足チャートですので(ニュージーランド・ドル)、底値から①のネックラインまでは約50pips、Aのあきチャンメーターの長さは、その2倍ですから100pipsとなります。

デイトレーダーにとっての100pipsはかなりな幅なわけですが、こんな大きな動きを前にしても第1波なのかどうか判断に迷う場合もあるということです。

ということで、トレンドラインの角度によっては、必ずしもトレンドラインのブレイクが先に起こるわけではないことは頭に入れておくと良いかもしれません。

参考までにこの場面、1時間足チャートを見てみると、

NZDUSD 1時間足チャート 2019.2

4時間足チャートでは無かった節が、1時間足チャートでは③のあたりに出てきます。大陰線ローソク足の始点などは判断に使えることもあるかもしれません。

ここまでの学習動画「第1波の完成基準」から

動画「第1波の完成基準」で、これまではっきりと認識していなかったことがありました。

それはラス押し・ラス戻りについてで、単純に直近安値・高値のことだと思っていましたが、どうも3-3波が絡むと違うようです。

ラス押し・ラス戻りと3-3波

3-3波について

3-3波は、トレンドラインにつけた3点目が起点になります。画像の上昇トレンドでは緑③、下降トレンドでは黄③が3-3波の起点です。

ラス押し・ラス戻りと3-3波

ラス押しは単純に③と考えていましたが、動画であきチャン先生が描いた図には、②にラス押しと記されています。

ドル・スイスフランのチャートを使っての解説でも、

ドル・スイスフラン4時間足チャート ラス戻り ゾーンで考える

③は3-3波の始点、②がラス戻りと区別しています。ただしこのケースでは②と③が作るゾーンとしてラス戻りを考えるとしています。

動画 FX土曜勉強会《166》《第1波の完成基準‼》

今回学習したFX研究室あきチャン准教授の動画はこちらです。

FX土曜勉強会《166》《第1波の完成基準‼》

第1波を判断するその他の基準

FX土曜勉強会《152》『第1波の定義』で解説された第1波は、少し厳し目の基準となります。

基本的な第1波判断の基準の
1)トレンドラインを抜ける
2)ラス押し・戻りラインを抜ける、または、チャートパターン形成時はネックラインを抜ける
に、移動平均線とローソク足での判断を加えています。

移動平均線での判断の仕方

ダウントレンドからアップトレンドへ転換する局面では、当然ながらレートは移動平均線の下に位置していて、ここから上へ抜けて来ることになります。

移動平均線での判断には、見ているチャートの一つ上の時間足の移動平均線を使います。

あきチャン先生流では、その時間足の移動平均線を20期間としています。一つ上の時間足の移動平均線とは、

  • 1時間足チャートなら4時間分の80期間移動平均線(20×4)
  • 4時間足チャートなら日足24時間分の120期間移動平均線(20×6)
  • 日足チャートなら週足5日分の100期間移動平均線(20×5)
を表示させたものです。

この一つ上の移動平均線を抜けることを条件に加えています。

4時間足チャートの場合は、

3)4時間足チャートの場合、120期間移動平均線を抜けること

となります。

移動平均線を抜ける場合に、どの程度の抜けが良いのかについては、こちらの動画に解説があります。

FX土曜勉強会《151》『グランビルの法則取り扱い説明』

4時間足チャートの場合は120期間移動平均線を1:1で抜けるのが一応の目処となりますが、1波が必要以上に抜けたときには注意が必要になるとしています。

グランビルの法則ノート
ユーロ/豪ドルの4時間足チャートがグランビルの法則で一周しました。 本来のグランビルの法則は日足で200日移動平均線と価格の絡みかと思いますが、これはEURAUDの4時間足チャートで20期間移動平均線で見ています(ちなみに4時間足のこのひと...

ローソク足での判断の仕方

ネックラインを抜ける時など、見た目で分かる力強く抜けるローソク足が発生することがあります。

4)基本的に力強い(大きい)ローソク足が発生する

ことも第1波の判断を補強してくれます。

動画 FX土曜勉強会《152》『第1波の定義』

動画「第1波の定義」での第1波の条件をまとめます。

1)トレンドラインを抜ける
2)ラス押し・ラス戻りを抜ける、または、チャートパターン形成時はネックラインを抜ける

※A 2つを達成すると「ほぼほぼ」第1波だろうと認識しても良い。

3)一つ上の移動平均線を抜ける(4時間足の場合なら120期間移動平均線)

※B 3つを満たしたなら、第1波であるとする。

4)力強く抜けるローソク足

学習動画は FX土曜勉強会《152》『第1波の定義』

まとめ 第1波の定義

第1波の定義自体は、トレンド転換を果たした初頭の波とでもなるでしょうか。

その完成の基準をまとめると以下となります。

1)トレンドラインをブレイクする

2)以下のどちらかをクリアする

A ラス押し・ラス戻り(直近安値・直近高値)をブレイクする

B チャートパターンを形成した場合はネックラインをブレイクする

3)上位足の移動平均線を抜ける(4時間足チャートであれば120期間移動平均線)

4)節目を力強いローソク足で抜ける

※ 1と2をクリアで第1波となり、3と4をクリアするとパーフェクトな第1波としてOK牧場!

1から4の抜ける、ブレイクの基準については本文をご参照ください。

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