ダブルボトムからロングを狙うのは定石ではありますが、それが下向きのライン上に作った右側が下がったダブルボトムでは、いわゆる逆張りとなり乗りづらいものです。
今回の動画のメインで取り上げている通貨ペアはポンド円で、切り下げダブルボトムからのヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム(逆三尊)の形成を見てのエントリーの解説ですが、その前段に例としてユーロ円で切り下げダブルボトムでのエントリーの解説がありますが、これがとても勉強になります。
単純に下降ラインだけに着目しているとロングエントリーはたしかに逆張りですが、下向きフラッグを形成しているとなると逆の目線を意識することも必要でしょう。
上昇フラッグは教科書的には上方向です。上昇トレンド中の押し目となる右肩下がりのフラッグにつけたダブルボトムなら、上方向はむしろ順張りとなるわけです。
ポンド円の切り下げダブルボトム
ポンド円に戻りますが、1が順張りとして見たライン、2が逆張りとして見たライン。
このダブルボトムの右のボトムでエントリーをするのは難しく、乗るとするなら押し目を作った3となります。また、一気にダブルボトムのエネルギー分(ダブルボトム左側のボトムからネックラインまでの値幅の2倍)を取りに行くのは逆張りで厳しく、あくまで右のボトムからの波の完成を取りに行く(3でエントリー、4で決済)のが現実的判断となります。
切り下げダブルボトムからの切り上げ逆三尊~今回のメインテーマ~
1:最初のボトム(左ショルダー)
2:切り下げダブルボトム(中ヘッド)
3:右ショルダーでヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム(逆三尊)
4:切り上げサポートライン
5:ダブルボトムのエネルギー分を本来取りに行きたい値幅
6:ダウントレンドライン3本
本来であればダブルボトムのエネルギー分の5あたりまで指したいところですが、レンジとなる可能性や2400SMAが控えていること、週足の強いラインがあることから決済は確実な前回高値付近となっています。
逆三尊形成を見て3からエントリーをしているのですが、初心者には難しいエントリーポイントです。
今回の高度なトレードで覚えておくべきポイントとして3つが提示されています。
ポイント1 エントリーの判断について
ダブルボトムが切り下げた時、4の切り上げライン上に右側のショルダーがタッチして逆三尊を形成することをを予測。4の切り上げラインのサポートと、600EMAがグランビルの法則的に機能していることもエントリーの根拠となっています。
また、1,2,3のショルダーとヘッドがライン上に入る周期にも気を配ることが大切。3があまりにも離れると効きが悪くなります。
切り上げライン上の逆三尊からのロングエントリーは順張りとなるので勢いよく伸びることが期待できます。
ポイント2 ダブルボトム・トップはエネルギー分を完成させたがる
ダブルボトム(トップも同様)はそのエネルギー分(画像の5)到達させて完成させようとする習性があるので、下方向に大きく抜けていかない限りは、目線は上の意識を持ってチャートを分析する必要があります。
ポイント3 トレンドラインはMAX3本まで
完成したトレンドから引かれるトレンドライン(アップ、ダウン共に)はMAXで3本引かれます。
これらを複合的に使えるようになると「負け無しのトレーダーになることが出来る、かも?」とあきチャン先生はおっしゃっています。
一つ一つ、しっかりと勉強して身につけていきましょう。
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