切り下げダブルボトムからの逆三尊~あきチャン先生動画の勉強ノート

切り下げダブルボトムからの逆三尊 あきチャン動画学習ノート

ダブルボトムからロングを狙うのは定石ではありますが、それが下向きのライン上に作った右側が下がったダブルボトムでは、いわゆる逆張りとなり乗りづらいものです。

今回の動画のメインで取り上げている通貨ペアはポンド円で、切り下げダブルボトムからのヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム(逆三尊)の形成を見てのエントリーの解説ですが、その前段に例としてユーロ円で切り下げダブルボトムでのエントリーの解説がありますが、これがとても勉強になります。

単純に下降ラインだけに着目しているとロングエントリーはたしかに逆張りですが、下向きフラッグを形成しているとなると逆の目線を意識することも必要でしょう。

上昇フラッグ

上昇フラッグは教科書的には上方向です。上昇トレンド中の押し目となる右肩下がりのフラッグにつけたダブルボトムなら、上方向はむしろ順張りとなるわけです。

切り下げライン上のダブルボトムの狙い方~フラッグの場合
切り下げライン上につけたダブルボトム。当然ながら右側のボトムの方が切り下がることになるので、ロングのエントリーは「逆張り」となります。 エントリーのタイミングと、しっかりと上昇していくのかどうかの判断に迷うところです。 ただし、このユーロ円...

ポンド円の切り下げダブルボトム

ポンド円に戻りますが、1が順張りとして見たライン、2が逆張りとして見たライン。

逆張りのダブルボトム

このダブルボトムの右のボトムでエントリーをするのは難しく、乗るとするなら押し目を作った3となります。また、一気にダブルボトムのエネルギー分(ダブルボトム左側のボトムからネックラインまでの値幅の2倍)を取りに行くのは逆張りで厳しく、あくまで右のボトムからの波の完成を取りに行く(3でエントリー、4で決済)のが現実的判断となります。

ダブルボトムはなんとしてもそのエネルギー分(ダブルボトム左側のボトムからネックラインまでの値幅の2倍)を取りに行く習性があるので、(4で頭打ちで下落の後)切り返しが入っているが、これはその習性による動き。
ダブルボトムからの初動がなぜ伸び切らなかったのか(4で止まったのか)は、切り上げライン1を割ったのが理由ではなく、ラス押しからの切り下げライン2上にダブルボトムが完成したので、(逆張りのため)伸びがそこそこで終わって揉んだ後に再上昇して行くパターンとなった。

切り下げダブルボトムからの切り上げ逆三尊~今回のメインテーマ~

ダブルボトムからの逆三尊

1:最初のボトム(左ショルダー)
2:切り下げダブルボトム(中ヘッド)
3:右ショルダーでヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム(逆三尊)
4:切り上げサポートライン
5:ダブルボトムのエネルギー分を本来取りに行きたい値幅
6:ダウントレンドライン3本

本来であればダブルボトムのエネルギー分の5あたりまで指したいところですが、レンジとなる可能性や2400SMAが控えていること、週足の強いラインがあることから決済は確実な前回高値付近となっています。

逆三尊形成を見て3からエントリーをしているのですが、初心者には難しいエントリーポイントです。

今回の高度なトレードで覚えておくべきポイントとして3つが提示されています。

ポイント1 エントリーの判断について

ダブルボトムが切り下げた時、4の切り上げライン上に右側のショルダーがタッチして逆三尊を形成することをを予測。4の切り上げラインのサポートと、600EMAがグランビルの法則的に機能していることもエントリーの根拠となっています。

また、1,2,3のショルダーとヘッドがライン上に入る周期にも気を配ることが大切。3があまりにも離れると効きが悪くなります。

切り上げライン上の逆三尊からのロングエントリーは順張りとなるので勢いよく伸びることが期待できます。

ポイント2 ダブルボトム・トップはエネルギー分を完成させたがる

ダブルボトム(トップも同様)はそのエネルギー分(画像の5)到達させて完成させようとする習性があるので、下方向に大きく抜けていかない限りは、目線は上の意識を持ってチャートを分析する必要があります。

ポイント3 トレンドラインはMAX3本まで

完成したトレンドから引かれるトレンドライン(アップ、ダウン共に)はMAXで3本引かれます。

3本を超えて4本、5本と引かれるトレンドはあまり無いと思われる。今回のようにダウントレンドラインが3本引かれた時点でこれ以上落ちて行かないと判断してトレンドライン抜けから仕掛けることが多い。
完成したトレンドラインを3本作ったら抜けていく
波が完成してNを作ったらトレンドラインを1本引けますが、それを3本引いた頃になるとトレンドが終わり、そろそろ転換して抜けていく。 とても興味深い覚えておきたいあきチャン先生の「完成したトレンドラインはMAX3本」というセオリーです。 単なる...

これらを複合的に使えるようになると「負け無しのトレーダーになることが出来る、かも?」とあきチャン先生はおっしゃっています。

一つ一つ、しっかりと勉強して身につけていきましょう。

FX研究室あきチャン准教授の動画:FX土曜勉強会《160》覚えておきたい必勝パターン『ライン上のH&Sを狙え‼』

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