ハーモニック・パターンの実践的な分類と使い方~あきチャン先生流を学ぶ

ハーモニックパターンをM右上がり・下がりで分類 あきチャン動画学習ノート

まずは定説のハーモニック・パターンをざっくりと勉強です。

ハーモニック・パターンのガートレー、バット、バタフライ、クラブは、Mを形成した時(トップが2つ)には4つのパターンすべて右側のトップが下がる形とされています(その逆のW形成の時には右側が上がる形となります)。

【トップがMのパターン】C点はA点を上抜けない

ハーモニックパターン M形成のガートレー、バット、バタフライ、クラブ
M形成の際に、直近安値のXを割るか割らないかで2つに別れます。

  • ガートレー、バット Xを割らない
  • バタフライ、クラブ Xを割る

【ボトムがWのパターン】C点はA点を下抜けない

ハーモニックパターン W形成のガートレー、バット、バタフライ、クラブ
Wの場合(ボトムが2つ)には直近高値のXを上抜けするかしないかで同様に2つに別れます。

  • ガートレー、バット Xを上抜けしない
  • バタフライ、クラブ Xを上抜けする

これらを踏まえて、あきチャン先生流のハーモニック・パターンの分類と使い方を勉強します。

あきチャン先生のハーモニックに対する考え方

ハーモニックはあくまでもトレードの根拠のうちの一つに過ぎないという位置づけであって、4つのパターンのうちガートレーが比較的信用できるとしています。

このガートレー(およびバット)はMまたはWの最終到着地点のD点がX点を超えませんが、この性質を利用してD点からの反転を順張り(X→A方向)として捉えるために、ダブルトップが切り上がるか(ダブルボトムが切り下がるか)の判断をしているのがあきチャン先生流です。

あきチャン先生流のハーモニック・パターンの分類

Mを形成した時には、

  • 右側が上がったパターンは、ガートレーかバット
  • 右側が下がったパターンは、バタフライかクラブ
  • ※2つのトップが揃ったら単なるダブルトップ
ハーモニックパターンをM右上がり・下がりで分類

Wを形成した時には、

  • 右側が下がったパターンは、ガートレーかバット
  • 右側が上がったパターンは、バタフライかクラブ
  • ※2つのボトムが揃ったら単なるダブルボトム
ハーモニックパターンをW右上がり下がりで分離

としています。

まとめますと、

  • CがAを超える=Xの手前で反転する(順張り)チーム ガートレー、バット
  • CがAを超えない=Xを超えてから反転するチーム バタフライ、クラブ
  • AとCが揃う 通常のダブルトップ、ダブルボトム
となります。

あきチャン先生流のハーモニックの使い方

考え方のところでも書きましたが、ハーモニック・パターンはあくまでもトレードの根拠の一つという位置づけ。

使い方によってはバットだと思ったらバタフライだったというような怖さがある。

過信は禁物ということをまずは前提にしましょう。

また、数値に関しては

数値は諸説あるのでだいたいこのあたりという認識で良い。

としています。細かい数値にはそれほどこだわらずに、ざっくり感覚でハーモニックを見るのが良いでしょう。

B点(Mの谷、Wの山)について

B点の一般的な定義では、
ハーモニックパターン M形成のガートレー、バット、バタフライ、クラブ

  • ガートレー 61.8%
  • バット 38.2から50%
  • バタフライ 78.6%
  • クラブ 38.2から61.8%
とされていますが、あきチャン先生流ではこのように定義しています。

ハーモニックパターンをM右上がり・下がりで分類

CがAを超える=Xの手前で反転する(順張り)チーム

  • 中深め ガートレー
  • 中浅め バット
CがAを超えない=Xを超えてから反転するチーム
  • 中深め バタフライ
  • 中浅め クラブ
とざっくりと見ています。

M、Wを形成しそうな時の最初の手順

MまたはWを作りそうになった時には、Cの判断を行っていることになりますが、
M形成時の最初の手順 ハーモニック、ダブルトップ

  • Cの判断 ダブルトップなのか、切り上がりなのか、切り下がりなのか
  • 1 切り上げラインをひく
  • 2 フィボナッチ(リトレースメント)をあてる
1,2を行うことは共通です。

ダブルトップを作った場合(黄色の線)は、トップからネックラインまでの値幅を獲る(画像の3)という作業になります。

あきチャン先生流のハーモニック・パターンとは、ダブルトップが崩れた形であると考えても良いかもしれません。

ちなみに、MとWの比率は7:3でMが多いとしています。

ハーモニックD点からの反転はどこまで?指値の位置

ハーモニック・パターンのそれぞれがD点から反転した場合、どこまでの値幅を狙えば良いのかの数値をあきチャン先生は示しています。

CがAを超える=Xの手前で反転する(順張り)ガートレー、バットの場合

フィボナッチの数値を利用した場合、足して100%となるところを決済目標とします。例としてはこのようになります。

  • ガートレーの反転D点が76.4%だった場合 → 目標は23.6%
  • バットの反転D点が88.6%だった場合   → 目標は11.4%

CがAを超えない=Xを超えてから反転するバタフライ、クラブの場合

こちらのチームは足して200%となるところが決済目標です。

  • バタフライの反転D点が127.2%だった場合 → 目標は72.8%
  • クラブの反転D点が161.8%だった場合   → 目標は38.2%
もちろん数値はだいたいの目安として捉えましょう。

ハーモニックの実践チャート ニュージーランドドル

チャートはニュージーランドドル米ドルの4時間足チャートです。

まずはハーモニック・パターンの4つを2つに絞り込みます。

  • トップが切り上がったら、ガートレーかバットのX手前で反転パターン
  • トップがきり下がったら、バタフライかクラブのXを下抜けるパターン
  • 並び項目
そういうふうに決めているのは順張りを取りたいのが理由で決めつけている(自分ルールで割り切っている)

と解説されています。

ニュージーランドドルの4時間足 ハーモニック・ガートレーパターン ダブルトップ切り上がり
画像の1は切り上げのラインです。

2はD点を求めるための別の方法で、1の切り上げラインと並行になるようにX点からひいたラインです。

3は今回のハーモニックの反転からの第1波の基本値幅で、フィボナッチ76.4(78.6)から23.6まで。

エントリーについて

エントリーまでの手順は、

  • 1 ダブルトップの切り上がりを確認
  • 2 フィボナッチを引く
  • 3 中(C点)の深浅を判断 中が深めなのでガートレーと判断
  • 4 切り下げラインをひく
  • 5 切り下げラインを上抜けしてリテストからのエントリーく
という流れになります。

目標決済指値について

D点で反転からの第一波については、どこまで伸びるのかがとても重要なところです。

フィボナッチを足して100%になるところまで第1波が出ることが担保される

というのがあきチャン先生流です。このニュージーランドドル米ドルのケースでは、Dは88.6%近くまで下落して反転していますが、その反転第1波は足して100となる11.4%近くにまで見事に達しています。

ハーモニックの実践チャート オージードル

チャートは豪ドル米ドルの4時間足です。

  • Mの切り下がりなので、バタフライかクラブのハーモニックパターン
  • 中深めなのでバタフライ・パターン。D点のひとまずの想定は127.2%
AUDUSDの4時間足 ハーモニック・バタフライパターン ダブルトップ切り下がり
画像の1は切り下げのラインです。

2はD点を求めるためのもう一つの方法となり、1の切り下げラインと並行にX点からひいたラインです。

3はハーモニックの反転からの第1波の基本値幅で、今回のバタフライ・パターンはD点のフィボナッチ127.2から足して200となるところまで。72.8もしくは76.4%あたりまでとなります。

ハーモニックはC→Dの下落も狙える

ハーモニックはD点からの反転第1波を狙うだけではなく、CからDへの下落も狙えます。

Xからの切り上げトレンドラインをひいて、割ったところからショートとなります。

D点が161.8%まで下落するクラブパターンは特殊な形ではあるが、けっこう見ることがある。とは言え、C→Dの下落を獲る時は一旦127.2まで指値をしておいた方が良い。

とのことです。

ハーモニックは一度見つけると二度美味しい

のでハーモニックの攻略は是が比にも身につけたいですね。

学習したあきチャン先生の動画:FX土曜勉強会《156》『ハーモニックパターン取り扱い説明』

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