MやWを作ってハーモニック系の動きを見ることが多々ありますが、定義にピッタリと当てはまったハーモニック・パターンとなるとそうはお目にかかることはないかもしれません。
理想形のハーモニックにならないからと言って指をくわえて見ているのはとてももったいない。。このハーモニック系の動きをなんとか捉えられないだろうかと考えている人には、あきチャン先生のハーモニックの考え方や使い方が大いに参考になります。
以前の記事であきチャン先生流ハーモニック攻略法をまとめていますので参考にしてください。
非常にざっくりと説明すれば、Mを作った際、ダブルトップが切り上がっていればガートレーかバット、切り下がったMならバタフライかクラブと分類します。
今回の動画:FXプチ勉強会『令和初トレード』では、そのどちらにも当てはまらない、反転(D点)がフィボナッチ・リトレースメントの100%となったケースの解説です。
- 1 AとCを通る切り下げライン
- 2 1の平行線
- 3 CからD点への下落で最後につけたトレンドとその切り下げライン
- 4 ダウントレンドの最終(大外)ライン
- 5 エントリーの損切り位置
- 6 ラスト戻り高値
- 7 ハーモニックターンが目指すと予想される目標
切り下がりのハーモニックはバタフライかクラブだが
今回のパターンは
- ダブルトップが切り下がり
- 中深め(Bがフィボナッチ・リトレースメント70%前後)
しかし、100%あたりからトレンドを付けて上昇。この時点で127.2までの下落の可能性は低いと判断し、目線をD点からのハーモニックターンに向けています。
エントリー
エントリーは画像4の切り下げ最終ラインを陽線が頭を出したあたりから少し早めに乗っています。
エントリータイミングを早めた理由としては
- 最終ラインを抜けた後にリテストが入ることはあまりない
- 損切りが近くに置ける
と予測しています。
損切り位置
損切り位置は、XおよびD点の下に置いています。
決済位置・ハーモニックターンの行き先
D点からの反転(ハーモニックターン)の行き先は、
- あきチャン先生流では、反転D点のフィボナッチと足して100となるところまで
- チャネルラインの上限
また、チャネルラインの上限までとした場合には
- トレンドパターン半押しの場合は1本波形でチャネル上限ラインまで
- トレンドレスパターンは中間で揉み合う
その後の展開としては、ラスト戻り高値を明確に抜けることが出来るなら、11.4か0%まで(D点を88.6または100%とした場合、足して100%となる)伸びるかもしれないとしています。
ハーモニックのトレンドとトレンドレス・パターンについてはこちらの記事で書いています。
ダブルトップの切り下げ率とC→Dの下落についての考察
ダブルトップ(AとC)の切り下げが明確に10%程度(11.4%)だったとしたら、C→Dの下落は127.2%まであったのかもしれません。
今回のダブルトップの切り下げは5%未満でした。このようなパターンでは100%あたりまでの下落が妥当かもしれないので、C→Dの下落の狙い方としては100%で追いかけるのを止めて、さらに下落するなら下抜けしてから検討すれば良いでしょう。
あきチャン先生流ハーモニック攻略法のまとめ
- ダブルトップのアップまたはダウンの比率が1割あるかを見極める
- →10%上抜けすればガートレーかバット(順張り)
- →10%下抜けならバタフライかクラブ
- 反転D点が100%手前なのか、100%以上となるのかを予測する
- いずれにしても切り下げラインをひいておく
- C→Dで最後の波(赤の下降波)がトレンドをつけて終了し
- 内側の切り下げライン(赤ライン)をトレンドをつけて上抜け(緑の上昇波)