第1波を見つけるのが勝利への近道~2波でV字、3波でN完成の検証

第1波からVとNを形成して完成 チャートパターン

チャートの波はNを描いて動いているというN理論。N字を形成する前段階ではV字がまず作られることになります。

V字攻略法~NはVから作られる
波はNで動く習性があるというN理論。でも気づいた時には、すでにN字が完成してしまっていた、、、ということも少なくないかもしれません。 そんな後の祭り状態を避けるためには、Nの前段階のVに着目してみましょう。 NはVに一波が加わったものですか...

このVも、第1波がまず起こり、次に第2波があって形成されるわけです。

そうすると、第1波さえ見つけることが出来るなら、続く第2波でのV、そして第3波でのN完成までのシナリオを手の中に入れることが出来るのではないでしょうか。

第1波の定義とは

エリオット波動の第1波については、あきチャン先生の定義に従うこととしています。

第1波の定義について【エリオット波動】
トレードで勝利するためには第3波を狙えとよく云われますが、しかし、これは簡単に出来そうに思えて実際のところは初心者にはなかなか難しいものです。 狙っていたにもかかわらず、それと気がついた時には第3波はどんどん進行してしまっていて、もはや手遅...

以下のユーロ・ドル4時間チャートの第1波は、定義にピッタリと当てはまった、ほぼ完璧とも言える1波となっています。

第1波からVとNを形成して完成

  • ①ダウントレンドラインをブレイク
  • ②ラスト戻り高値をブレイク
  • ③120期間移動平均線をブレイク
  • 補強1 強いローソク足が出現
  • 補強2 120期間移動平均線をセンターとして1:1の波長
第1波は、上記3つの条件で定義されています。さらに補強条件が2つ揃ったパーフェクトな1波です。

この1波が出た後は、下降波の第2波が発生します。この2波によってVが形作られ、切り上げラインからチャネルが形成されます。

第3波は、最終的にはチャネルライン上限を目指すことになります。もちろん一本波で到達することもありますが、3-1、3-2、3-3波を形成しつつ最終的にチャネル上限に達してNを完成させます。

このN完成のプロセスを、第1波を見つけた時点で描くことが出来れば、かなり有利なトレードが行えるはずです。

このページでは第1波を見つけること、そしてその1波からNが完成するのがどの程度の確率なのかなどを検証もしていきたいと思います。

第1波は衰退期の第4波・第5波に続く

チャートの波動にはライフサイクルがあると、あきチャン先生は説明しています。

チャートのライフサイクル『導入期⇒成長期⇒成熟期⇒衰退期』
トレードの押し戻りのポイントを捉えるためには、チャートの基本的な流れを把握しておくことが必要になります。 あきチャン先生は製品のライフサイクルをチャートに当てはめて「導入期⇒成長期⇒成熟期⇒衰退期」として解説しています。このチャートのライフ...

第1波は衰退期の第4波・第5波に続くことになります。

第4波、第5波の3つのパターンと予測されるチャートパターン
波は衰退してトレンド転換していきます。衰退波となる第4波と第5波はトレンド転換の時に必ず現れる、または既に現れていることになります。 第4波、第5波がチャートに描く形を大別すると次の3つのパターンになります。 アップトレンドの場合は、 A ...

波動のカウントの仕方

波動のカウントは、第2波を基準にしてカウントするという考え方をします。

第2波の高値安値を抜けると第3波が確定し、第2波の前の波が第1波になる、、、あきチャン先生の波動のカウントの仕方はこちらの記事が参考になります。

波動のカウントの仕方~「波動の判断基準は第2波」の学習ノート~
以下のチャートで波動を捉える時に、 あきチャン先生は動画『波動の判断基準は第2波』(FX土曜勉強会《93》)で、まず戻りの第2波に注目せよとしています。 この動画で解説されている波動のカウントの仕方は、非常に流動的というか、臨機応変というべ...

中期的なトレンド転換の第1波が直近の第3波になるなど、参考になります。

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