トレンド転換に絡む第1波は、基本的には見守る波となるでしょう。
そもそも底値と天井は誰にも判らないわけですから、トレンドが転換したかどうかは後になって判るもの。バブル崩壊だって後になって「あの時にバブルが崩壊していたんだな」と判るものらしいですね。
もっとも、最近よく耳にするMMT理論からすると、昔あった閉店セールを何年間もやってた家具屋のように、バブル崩壊しても万年筆マネーでどこまでも延命出来るのかもしれませんが。。
話を戻しますが、第1波も後になって判るものであるということです。これはトレンド転換だ、第1波だ!と思ってエントリーをすると落ちるナイフを掴んだりすることになるのですね。
しかし、長期足で第1波が完成するまで見ているとなると、かなりの日数が経過することになります。何かその間に出来ることはないだろうかということで、第1波の方向くらいは予測出来ないだろうか、と考えています。
その予測の方法なのですが、第4波と第5波の形がハッキリとしている時に、アンドリューズ・ピッチフォークをあてると、トレンド転換の第1波の方向を示している場合があるので、どの程度通用するのかな、と。
上のチャートでは、Z⇒Yが第4波、Y⇒Xが第5波なので、アンドリューズ・ピッチフォークの3点をZ,Y,Xの順にあてます。
通常、最も早期にラインを引くとすると、3点つけたV形成の時点ですし、トレンドを意識したチャネルラインとなると第1波の少なくともワントレンドを待ってからでないと引くことが出来ませんが、この方法であれば親波(支配波)の最後の4波・5波を使って予めラインを引いておくことが出来ます。
ちなみにアンドリューズ・ピッチフォークの通常の使い方は、このような感じでしょうか。チャートは米ドル・中国人民元の日足です。
検証2019.9
検証対象のチャートは何も断りがなければ4時間足チャートです。
GBPUSD
2019.9.2 20:30
日足チャートです。日足の下降トレンドもピッチフォークに収まっているのですが、
そもそも週足チャートで見ると、この位置です。赤いラインは、今世紀の最安値です。今まさに落ちるナイフというべきか。
赤ラインの安値をもし割ると、次の安値は20世紀まで戻って探すことになります。
2019.9.3 10:30
4時間足チャート。下ラインを割ったので新たにピッチフォークを引きました。
緑ラインが当初の4波5波とした3点にあてたピッチフォークです。
2019.9.4 10:30
4時間足チャート。さらに下ラインを割ったので新たにピッチフォークを引きました。
緑が最初のピッチフォーク、オレンジが2番め、草色が3番目です。
GBPJPY
ポンド円は、今世紀最安値までにはまだ少し余裕がある状況ですが、
2019.9.3 10:00
USDJPY
2019.9.2 21:30
日足チャートで見ると、4時間足のピッチフォークの角度がちょっと急角度過ぎるかもしれません。
USDCHF
2019.9.2 21:55
ダイアモンド・フォーメーション
ダイアモンド・フォーメーションでアンドリューズ・ピッチフォークを引いた米ドル・スイスフラン4時間足チャートです。
黄色のラインがダイアモンド・フォーメーションで引いたラインです。収まりがよく見えます。
EURJPY
2019.9.4 10:00
4時間足チャート。暫定4波5波でピッチフォークを引きました。
AUDJPY
オーストラリアドル・円もかなりの極みのところに居ます。