トレードの押し戻りのポイントを捉えるためには、チャートの基本的な流れを把握しておくことが必要になります。
あきチャン先生は製品のライフサイクルをチャートに当てはめて「導入期⇒成長期⇒成熟期⇒衰退期」として解説しています。このチャートのライフサイクルの概念を頭に入れておけば『そろそろ大き目な押し戻りが入る』という予測も可能になるとしています。
上記チャート(ドル円4時間足)を例に、①が導入期、②が成長期、③が成熟期、④が衰退期としています。
導入期
導入期を黄色のラインで示しています。
アップトレンドが衰退期を迎えると、ダウントレンドの導入期が始まります。
赤の矢印がアップトレンドの衰退期の第4波と第5波で、赤の水平ラインで示しているのがネックラインですが、このネックラインを下抜けして一旦の戻り(調整)をつけて形成するVが導入期ということになります。
この初動の導入期の波は、トップからネックラインまでの値幅をAとすると、ネックラインから値幅A分下抜けすることになります。
成長期
成長期を黄色のラインで示しています。
以下のチャートに示した赤矢印は、アップトレンドの親波の成熟期の波となります。
ダウントレンドの成長期の波は、赤矢印の親波成熟期の起点Aまで伸びてくる(下落する)、あるいは(こちらが理想的ですが)若干ブレイクする程度に伸びてくるとしています。
また、戻り(調整)は親波のラス押し(第3波の付け根)Bまで入ってくるとしています。
成熟期
黄色のラインで示しているのが成熟期です。
成熟期の波は、親波の起点を目指しては行きますが、底まで到達するかどうかは判りません。
ピンクラインAは親波のネックラインですが、このネックライン付近までの狙いとするのが無難だとしています。
衰退期
衰退期を黄色のラインで示しています。
衰退期の波は第4波と第5波になりますが、
衰退期が作ったネックラインAを上抜けすると次のアップトレンドの導入期となり、ネックラインAに調整の押しが入って上昇していくと成長期へと、また新しいサイクルが始まることになります。
導入期⇒成長期で止まるケース
導入期⇒成長期⇒成熟期⇒衰退期で基本的なサイクルとなりますが、導入期⇒成長期で止まるケースがあります。
このケースは親波のアップトレンドが継続しているパターンで、導入期⇒成長期が「半値押し」となり、成熟期が来ずに上昇して行くことになります。
狙うべきエントリーポイント
狙うべきエントリーは以下の2箇所です。
成長期の頭から
導入期の調整によるネックラインあたりへの戻り高値からが成長期のスタートとなりますが、この成長期は狙うべきエントリーポイント①となります。
成熟期の第3波
学習動画 FX土曜勉強会《69》『チャートのライフサイクル』
ダウントレンドのライフサイクルが終了しアップトレンドへと切り替えして行くと、その上昇波は親波の成熟期の起点を目指すことになりますが、その際の狙い方について、こちらの記事をぜひ参考にしてください。