ハーモニックパターンを記憶するためにイメージトレーニング~重ね比較画像など~

ハーモニックパターン チャートパターン

ハーモニックのパターンにはメジャーな4つのパターンのガートレー、バット、バタフライ、クラブの他にもサイファー、シャーク、ネンスター、ホワイトスワン、ブラックスワン、5-0などがあります(あまり知られていなパターンもまだまだあるようです)。

ガートレーやバットなどの有名どころはM字、W字を形成しているように見えます。

ハーモニックはその安値高値がXABCDで表されるのが一般的で、トップ(あるいはボトム)はAとCになります。

ガートレー、バット、バタフライ、クラブに共通しているのは、

  • M(ダブルトップ)を作った時の右側が下がった形、A>C
  • W(ダブルボトム)を作った際には右側が上がった形となり、A<C
です。

一方のサイファー、シャーク、ネンスターは

  • M(ダブルトップ)の右側が上がりA<C
  • W(ダブルボトム)の右側が下がった形でA>C
です。

このAとCの関係で(右側が上か下か)パターンを分類、比較するとイメージを記憶する助けになる(かもしれません)。

M(ダブルトップ)でハーモニックパターンを分類

ハーモニックパターンを記憶するために重ねてみました。左側の%はもちろんフィボナッチです。

右下がりA>Cのガートレー、バット、バタフライ、クラブ

ハーモニックパターン(ダブルトップ)のガートレー、バット、バタフライ、クラブ

Bはリトレースメント、どのくらい押したかですね。

  • ガートレーは61.8%
  • バットは38.2~50%
  • バタフライは78.6%
  • クラブは38.2~61.8%
Dは下落の着地地点ですが
  • ガートレーは78.6%(または76.4%)
  • バットは88.6%
  • バタフライは127.2~161.8%
  • クラブは161.8%

BとDのフィボナッチ数値がともに固定なのは、ガートレーパターンのみです(実践ではそうは行かないことがしばしばでしょう)。

右上がりA<Cのサイファー、シャーク、ネンスター、5-0

ハーモニックパターン(ダブルトップ)のサイファー、シャーク、ネンスター、5-0

こちらのパターンに関してはまだ情報が少なく、またすでに確定したとも言い難いものがあるようですので数値などは参考程度です。あくまでもイメージを記憶するための補助です。

  • 赤1がサイファー
  • 青2がネンスター

黄色3は、5-0(ファイブゼロ)で、動きをイメージし易いかと合わせて描いてみたものです。

シャーク・パターンはどれ?ということになりますが、上の画像には描いていません。XABCまではサイファー、ネンスターとほぼ同じで、Dが特殊なのがシャークの特徴なのですが、よく分かりませんでした。

Bのリトレースメントは、サイファー、ネンスター、シャークともに38.2~61.8%。(※サイファーは38.2~78.6%と紹介されているケースがありました)

大きな違いはDにあります。

  • 赤1サイファーが78.6%
  • 青2ネンスターが127.2%

シャークのDですが、3つのDがあるようです。一応数値を書いておくと88.6、113、161.8%。つまり起点Xを割る・割らないの2つのケースがあることになります。

ちなみにサイファーは右肩が上がったガートレーと考えても良いのかもしれません。

高値をちょっと抜けたと思ったら下落した・・・というパターン?

意外によく見かけているパターンなのかな?と個人的に思うのが赤1のサイファーパターン。

Aの高値を抜けてトレンドがついたかな、と思ったらそこから下落してBの安値を割ってしまう、、、抜けが甘いときにありがちな動きに思えます。

青2のネンスターやシャークは、その下落がさらに起点Xさえも割ってしまって上昇トレンドが消滅するという場面。これもけっこうあるあるです。

そのようなちょっと焦る場面でも、ハーモニック・パターンにこういうのがあったな~と考えることが出来れば冷静に対処出来ることにもなるので、記憶の片隅にでも留めておくのも決して損にはならないでしょう。

W(ダブルボトム)でハーモニックパターンを分類

M(ダブルトップ)の上下の方向がひっくり返ったものとなります。

右上がりA<Cのガートレー、バット、バタフライ、クラブ

ハーモニックパターン(ダブルボトム)のガートレー、バット、バタフライ、クラブ

右下がりA>Cのサイファー、シャーク、ネンスター、5-0

ハーモニックパターン(ダブルボトム)のサイファー、シャーク、ネンスター、5-0

  • 赤1がサイファー
  • 青2がネンスター

黄色3は、5-0(ファイブゼロ)で、動きのイメージをつかむために合わせて描いています。

シャーク・パターンはDが特殊でよく分からなかったので画像には描いていません。

数値は上述したM(ダブルトップ)のものと同様です。

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