下目線、上目線を週足や日足の長期足で間違ってしまうと、時には壊滅的なダメージを受けることもあります。
逆に長期足の分析でしっかりと目線を合わせることが出来れば、後は1時間足や4時間足でトレンドフォローをするだけで勝てる、とも言えますよね。
でも、週足チャートを見てもいったいどこをどう見ればよいのやら・・というのが初心者なら当たり前。まずは初心者が長期足チャートを見て分析するコツ、目線を間違えないための基本のキをしっかりと頭に入れましょう。
週足チャートで大きな流れを掴む
スインガーならともかく、デイトレーダーで週足チャートをしっかり見ている人はそう多くはないでしょう。
ですが、あきチャン先生によればチャートの基本は週足とのこと。これはダウ理論のチャールズ・ダウの時代には週足がメインだったということでもあるようですが、大きな流れ・目線を掴むためには週足チャートの分析は欠かせないようです。
トレンドを確認する
高値切り上げ・安値切り上げのアップトレンドがあるか、または安値切り下げ・高値切り下げのダウントレンドがあるのかを確認します。
上のニュージーランドドル・米ドルの場合は左側に矢印のアップトレンドが確認できます。これがいわゆる親波となります。
トレンドラインを引く
次に高値と、その高値を更新した新高値の間にある安値を結ぶトレンドラインを引きます。
①、③、⑤が高値、その間にある②、④が安値です。起点から②、④を一本で通る(安値3点をつけた)トレンドラインを「優秀なトレンドライン」とあきチャンは解説しています。
トレンドラインを抜けたかどうかを確認する
トレンドラインを割り込んだか(下抜けしたか)を確認します。
ピンクの○のように一度下抜けをすると、
再度トレンドラインを割って下落してくることが想定されます。
抜け足、またはラス押し(戻り)を抜けたかどうかを確認する
再度の下抜けが、前回の抜け足を下抜けするか、またはラス押しを下抜けしたかを確認します。
①が前回の抜け足、②がラス押しです。このいずれかを下抜けすることによって、いよいよだだ漏れが始まります。
①の抜け足と②のラス押しは、今ケースの場合には近いレートですが、離れていることもあります。その場合には①と②をゾーンとして捉えます。
もしトレンドラインの下抜け、あるいは上抜けが確認出来ない場合は、週足チャートをズームアウトして広く見て確認をします。必ずどこかでトレンドラインをブレイクしているはずです。
長期トレンドの転換と目線の判断
トレンドラインをブレイクし、①抜け足②ラス押しを下抜けしたかどうかでトレンド転換の判断を行います。
Aのようにトレンドラインを再ブレイクしてきたが、まだ①抜け足②ラス押しを下抜けしていない場合は、トレンドレスの状態となるので、手出し無用が初心者の場合は賢明です。
Bのように①抜け足②ラス押しを下抜けた場合には、トレンド転換と判断し、長期的な目線を下目線に切り替えることになります。狙いは戻り売りです。
日足チャートの確認
日足チャートは、週足の戻り売りが発動している部分になりますが、週足チャートが3つの山を作ったのと同様なフラクタル構造になっています。
アップトレンドラインを下抜けした抜け足①を、再度下抜けしたことによりダウントレンドへ。①を下抜けしたあたりから4時間足チャートでトレンドフォローとなる戻り売りのポイントを探ることになります。
日足のラス押しは②になりますので、②付近までの下落を狙っていけます。
まとめ 週足3波目かつ日足3波目を狙うこと
今回の手順をまとめます。
- 週足、日足にトレンドが出ているかどうか
- 週足、日足が3波目なのかどうか
- 4時間足に落としてトレンドフォローを仕掛ける
そのためにはなるべく多くの通貨ペアを監視するようにしましょう。
学習動画:FXプチ勉強会 上位足分析のコツ 『まずできる事から分析しよう』
動画で語られた、あきチャン先生の言葉です。同時に「長期足の分析は本当に難しい」とも。
おそらくトレードをやり続ける限り、週足や日足の長期足の分析の勉強はし続けなければならないものなのでしょう。
チャート分析テクニック
通貨ペアについては、絞る派とたくさん見る派に分かれるかと思いますが、あきチャン先生の流派?の場合は「より多くの通貨ペアを監視する」ことが必要になります。
通貨ペアの動きについて
クロス円とドルストレートが同時に動き始めることはほぼなく、今週は頭ドルが動き、次に後ろドル、次にオセアニア系、そしてクロス円が動くというように順繰りに動くことが通常。なので通貨ペアをより多く監視しておけば、まったくトレード出来ない週が続くということはほぼないとのことです。