親波(あるいは支配波)を攻略するのがFXの基本となると、あきチャン先生は常々コメントしています。
チャートの中を波がどこへ向かおうしているのかをもし知ることが出来るなら、トレードの勝率を飛躍的に高めることが可能になりますが、そのためにはまず「どこの波の中で動いているのか」を確認することが大切です。
どこの波・・・つまりそれが親波です。
基本の4本線を引こう~3本の平行線とトレンドライン
最低限必要なラインがあります。平行線が3本とトレンドラインが1本です。
- A 親波
- ①親波の下限ライン
- ②親波の上限ライン
- ③ラス押しライン
- ④アップトレンドライン
ことになります。親波の攻略開始です。
親波征服のシナリオ(順張り方向)
とはいえ、アップトレンドラインを割り込んだからといって即エントリーするわけではありません。親波の攻略シナリオを想定しましょう。
※EURJPY4時間足のチャートは下方向が順張り方向となります。後述している「親波の左側を確認しよう」の項で確認してください。
ラス押し抜けからの戻りを待ってショート
一番の得策となるのは、ラス押しを一旦下抜けした後の戻りを待って売りを仕掛ける、戻り売りです。
ラス押し抜け前の戻り売り
トレンドをつけながらアップトレンドラインを下抜けしているケースでは、ラス押しを抜ける前に戻りがあった場合には、戻り売りです。
ただし、この場合には「一旦はラス押しのラインで止められるだろう」とあきチャン先生は話しています。
決済指値はなるべく親波の起点まで
となります。もちろん、実践上、その手前に気になる強い節目などがあれば、現実に即してネガティブに親波の手前に決済を入れることが必要になりますが、あくまでも基本としては親波の起点までは波は到達するものだということを頭に入れておきましょう。
上昇のシナリオについて
ところでこのEURJPYでは、ラス押しラインあたりから上昇して親波の高値を目指すシナリオは考えられないのでしょうか?
これについては次の「親波の左側を確認しよう」をご参照ください。非常に重要なチャートの見方となります。
親波の左側を確認しよう
アップトレンドラインを割ってもすぐさまショートを打ち込むわけではありません。
環境認識がまだなら、親波の左側を確認します。
親波の左側には、さらなる高値のAの存在があります。親波が切り下がっていることが確認できます。
よって、対象の親波は大きく見ると下降トレンドの第2波、ピンクのトレンドラインを割った波は順張りの第3波目であることが分かります。
出っ張った値幅分、下に抜ける!?
この3波が親波を征服しに行く(親波の起点を目指す)わけですが、あきチャン先生の解説で注目されるのが、親波の上限ラインよりも上にある出っ張ったAの値幅分、Bに抜けてくるという理論。
言い方を変えれば、Aよりも2波(対象としている親波)の高値が切り下がった値幅分、親波の起点を下抜けするということですね。
よって順張り方向で親波の起点まで攻めて行けることになります。
しっかり下抜けたのは、これから下落するサイン!?
上のコメントは赤○で囲った、親波の起点を一旦下抜けした部分に対してのものです。
一度は戻りを見せますが、下に行く意志があるとの見立て通り、再度親波の起点ラインを割って日足ラインまで下落しています。
親波征服のシナリオ(逆張り方向)
EURUSDの4時間足チャートです。
- A 親波
- ①親波の上限ライン
- ②親波の下限ライン
- ③ラス戻りライン
- ④ダウントレンドライン
ですが、実は積極的には攻めて行けない状況です。上位足の日足チャートを確認をすると
ひと目で分かる通り、切り上がりの要素がまるでなく、トップが切下がっているという判断しか出来ません。
よって4時間足のダウントレンドラインを上抜けして親波の高値を目指す方向の動きは、ダウントレンド中の動きとなり、逆張りになると確認されます。
この逆張りとなる場合は、トレンドレスとして手を出さないという選択も必要になります。
切り返しを獲るためにエントリーするにしても、親波の①のラインまでは攻めることは難しく、③ラス戻り付近までか⑤小波のあたりまでにして、慎重にトレードしましょう。
親波攻略の手順のざっくりまとめ
- まずはどこが親波になっているのかを見つける
- 親波の高値、安値、ラス押し戻りの3本の平行線とトレンドラインの4本の線を引く
- 親波の高値・安値は切り上がっているのか、切下がっているのか、チャートの左側を見て確認する
- 長期足でも環境認識を行って順張りとなるのか、それとも逆張りとなるのかを確認する
- 親波の征服の範囲(全指しか中間までか)を決める
親波を攻めるシナリオで重要な「ネックライン」について
チャートの水平ラインで非常に重要なラインとなるのが「ネックライン」ですが、当該動画ではネックラインについて触れられていません。
ネックラインを含めたFXの基本的シナリオについては、こちらのページをご参照ください。
チャート分析テクニック
動画の中でふいに飛び出すコメントから、チャート研究家のあきチャン先生の理論や考え方が垣間見えることがあります。以前の動画の解説を聞いた時にはよく分からなかったけど、そういうことだったのか、なんてこともありますよね。
飛び乗りOKのエントリーについて
緑○中で切り上げラインを下抜けていますが、トレンドをつけているので飛び乗りOKとしてます。
もしトレンドをつけずに割った場合は、切り上げラインへのリテストを待ってのエントリーとなります。