値幅の予測の仕方~決済指値を探る3段階の手法~

第1波と同じだけの値幅を予測する あきチャン動画学習ノート

トレードを始めた頃は、一番難しいのは損切りだと思う人が多いはず。ところが上級者ほど、トレードで最も難しいのは決済だと言う人が多いように感じます。

結局のところ、損切り位置は決まっているものであって、考えるものではないからです。その反対に決済位置はかなり流動的なものだという証なのかもしれません。

ところが、あきチャン先生の場合は、「行き先(到達点)が解らなければトレードは出来ない」という哲学の持ち主。「どこで決済するのか?」という一番の難題に対して、明快にその指針を与えてくれています。

トレンドの大きさ(長さ)によって、3段階の値幅の予測をすることになります。

1)初期の段階ではN理論で値幅を予測する(100点トレード)
2)第2波を利用して値幅を予測する
3)第1波と同じだけの値幅を予測する(200点トレード 一応のMAX)

下落幅を予測する

A⇒Bの第1波が親波X⇒Aのラス押しを下抜けした時点で目線は「6:4で下方向」となり、戻り売り(トレンドフォロー)のシナリオを描きます。

第2波B⇒Cに引いたピンクの切り上げラインへのリテストを待ち、ショート(売り)エントリーEを仕掛けた場面での、決済指値を置くための3段階の値幅予測を学習します。

ちなみにダウントレンドとトレンド転換が確定するのはBの安値ラインを下抜けしたDとなります。トレンド転換やトレンドレスについてはこちらの記事を参考にしてください。

トレンド転換と中立トレンド、その時の目線の配分・切り替えについての覚書
トレンドの転換点については、人によって微妙に見解の違いが見られます。前回の押し安値、戻り高値(いわゆるラス押し、ラス戻り)をブレイクした時点でトレンド転換とする人も、もしかしたら多いのかもしれませんし別に間違いでも無いと思うのです。が、曖昧...

初期段階はN理論で値幅を予測する

「N理論」についてはこちらの記事をごらんください。

N理論とエネルギー保存の法則で相場は動いている
「N理論とチャネルライン」この2つをトレードにおいて特に大切にしていると、FX業者さんが一席設けた場でプロトレーダーさんに答えたとあきチャン先生が動画で話されていたことがありました。よく「斜め線で生きてきた」(斜め線を引いての意)と話されて...

N理論 AB=CD

N理論で予測するとは、ABを第1波とすると、第3波CDの長さはAB=CDとなるということです。実際には第3波は第1波よりも強いエネルギーがあるとされるのでAB<=CDとなるのが自然かもしれません。

少なくとも第3波CDは、第1波ABの値幅分は満たすだろうと考えることになります。

あきチャンメーターはひげ先と実体を考慮する

初期の段階では、第1波の値幅を元に第3波の到達点を予測します。第1波ABの値幅を、あきチャンメーターで測り、それを第3波の起点C点へコピペします。

これがあきチャン先生がよく言う「100点トレード」です。

初期段階はN理論で値幅を予測する

この時に考慮しなければならないのは、ローソク足のヒゲ先です。たくさんあってどれを選べば良いか判らなかったり、ヒゲが長すぎるような場合は、ローソク足の実体も考慮して値幅を測るようにしましょう。

上の画像では、黄色の矢印がAのヒゲ先からBのヒゲ先までの値幅、オレンジの矢印がAの実体からBの実体までの値幅としています。

初期の第3波到達点のDは、オレンジ矢印が示す到達点(第1波実体)を超え、黄色矢印が示す到達点(第1波ヒゲ先)には届かずでしたが、あまり神経質になる必要はなく、ゾーンで捉えると考えるのが吉ではないかと思います。

ゾーンで考える 初期段階はN理論で値幅を予測する

あきチャンメーターとは

「あきチャンメーター」とは、トレンドラインを使って値幅を測る方法です。トレンドラインを引くとどこまでも伸びていきますが、MT4の場合は、

あきチャンメーター トレンドライン ライン延長をしない

画像のようにトレンドラインの「プロパティ」-「パラメータ」の「ラインを延長」のチェックを外すことによって、必要な長さ分のトレンドラインを引くことができます。

フィボナッチ・リトレースメントで測るなら

フィボナッチ・リトレースメントで値幅を予測するには、Bを100%、Aを0%に当てた場合、AB=CDから、第3波起点のCが50%ならDは150%、Cが38.2%ならDは138.2%となります。

ちなみにN理論については、以下の画像のように上方の差分のエネルギーが下方に突き出したというようなイメージの持ち方も有用です。

波動とN理論

第2波を利用して予測する

下降に向かう波に対して、上へトレンドをつけながら逆行してくる第2波はとても目立ちます。

第1波はどこからどこまでなのか判りづらい、そんな場合には、初心者は第2波を利用して決済指値がどこになるのかを予測するのが良いとしています。

第2波を使って値幅を測る方法

B⇒Cの第2波の値幅をそのまま2倍したところが到達予測点となります。

この場合にも、Bのローソク足ヒゲ先⇔Cのローソク足ヒゲ先の値幅で1本、Bのローソク足実体⇔Cのローソク足実体の値幅で1本、2本のあきチャンメーターを使い、ゾーンで到達点を予測します。

ヒゲ先と実体を考慮すると、かなりの値幅が生じるのが分かるかと思います。

ちなみに、今回のケースでは第2波利用は3段階予測のうちの第2段階という扱いですが、それほど大きくない第2波ということも当然あり、その場合には第2段階に相当するような値幅が出ないことがあります。

第1波と同じだけの値幅を予測する

第3段階の値幅予測は第1波の値幅をそのまま2倍して到達点を予測するものです。

第1波の値幅の2倍はなかなか出づらく、一応のMAX値とされ、「200点トレード」と呼んでいます。

第1波と同じだけの値幅を予測する

MAXなので第1波A⇒Bのヒゲ先⇔ヒゲ先間でメーターをとっています。実体間で測るなどいろいろと試してみましょう。

フィボナッチ・リトレースメントでは、Bを100%、Aを0%に当てた場合、到達予測点は200%となります。

決済指値への到達確率~億トレーダーの値幅予測手法~
あきチャン先生の元教え子で、今や億トレーダーとなり稼ぎ額が師匠を遥かに超えてしまった方の値幅予測の手法です。あきチャン先生の値幅予測は「100点トレード」「200点トレード」というように表現されています。つまり到達した時の「満足度」を点数に...

今回の学習動画 あきチャン先生「FX土曜勉強会《101》『第2波のエネルギーを獲れ』」

トレンドが出ている時は第2波が重要な波になることも多く、第2波を基準に値幅を測ることの重要性を解説している動画となります。

FX土曜勉強会《101》『第2波のエネルギーを獲れ‼』

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