今週(2026年4月6日週)のドル円相場は、**「地政学的リスクによる有事のドル買い」と「原油高に伴うインフレ懸念」**が交錯し、160円の大台を巡る極めて神経質な展開が予想されます。
イラン情勢を踏まえたポイントを簡潔にまとめました。
1. イラン情勢と「有事のドル買い」
先週、トランプ大統領の早期終結を示唆する発言で一時的にドル売りが優勢となる場面もありましたが、その後の「攻撃強化」を示唆する強硬姿勢や、イラン側の報復示唆により、紛争の長期化懸念が再燃しています。
ドルの独歩高: 「有事のドル買い」が継続しており、ドル円は160円を伺う水準(現在159円後半)で推移しています。
円の立ち位置: 本来なら「有事の円買い」が起きる局面ですが、エネルギー自給率の低い日本にとって原油高は貿易赤字拡大に直結するため、円買いの動きは限定的です。
2. 原油価格高騰によるインフレ再燃
ホルムズ海峡の緊張状態が続いていることで、原油価格が高止まりしています。
米利下げ期待の後退: 3月の米雇用統計が堅調だったことに加え、原油高がインフレを押し上げる要因となるため、FRBによる早期利下げ観測がさらに後退しました。これが日米金利差の維持を意識させ、ドル高を後押ししています。
3. 今週の注目ラインと警戒事項
上値の目処: 160.00円〜161.00円
160円の大台を明確に突破した場合、次のターゲットは162円前後になるとの見方が強まっています。
為替介入の警戒: 160円台への突入は、日本政府・日銀による為替介入への警戒感を一気に高めます。ただし、現在のドル高が「地政学リスク」という明確な外部要因によるものであるため、介入の効果は限定的との見方も根強いです。
結論
今週は経済指標(10日の米CPIなど)以上に、**イラン情勢に関する突発的なヘッドライン(ニュース)**が相場を支配する「ヘッドライン相場」となるでしょう。情勢が悪化すればドル買い・原油高・円安が加速し、160円を突破する可能性が極めて高い状況です。
月曜日 4月6日 欧州香港中共休場 23:00メリケンISM非製造業景況指数
火曜日 4月7日 香港休場 星3経済指標なし
水曜日 4月8日 11:00新西蘭政策金利 27:00国際金融資本FOMC
木曜日 4月9日 21:30メリケンGDP・PCEデフレーター
金曜日 4月10日 21:30メリケンCPI・加雇用失業
