アップトレンドを例に、トレンドラインと切り下げのトレンドラインが作るトライアングルから、押し目を予測してトレンドフォローを行う手法について見てみます。
上のチャート(EURUSD4時間足)では、第1波に対してAのアップトレンドラインが引かれますが、トレンドはこのAのライン上を進んで行かずに調整の第2波がAのトレンドラインを割り込みます。
黄色○で囲んだ押し目の位置(第3波スタートの位置)が分かればトレンドフォローのトレードが簡単に出来るのですが、これがなかなか難しいというのが現実です。
この押し目を、トレンドラインが形成した三角によって予測する手法を学習します。
まず、黄色○の押し目を予測する教科書的手段としては、以下の3つがあります。
完成したNの第1波の高値①の水平ライン、同じく安値②の水平ライン、そしてBの切り下げのトレンドラインへのリテストを待つという方法です。
トレンドラインを下に割り込んだ時点で押し目は①の高値ではなく、またBの切り下げトレンドラインへのリテストでは周期的に上昇起点を割り込んでしまってアップトレンドが崩壊することから、押し目の予測候補としては②安値が現実な判断となります。
これに加えて、アップトレンドラインAと切り下げトレンドラインBのクロスしたポイントに水平ラインを引きます。
そうして引いたピンクの水平ラインと、安値②の黄色ラインでゾーンが出来ますが、このゾーンに押し目が入る可能性が高くなるとあきチャン先生は解説しています。
赤矢印のトレンド押しがゾーンに入って来たら、そのトレンド押しに切り下げラインを引き下ろして、その抜けからエントリーします。
決済は、切り下げトレンドラインCまで、または直近高値(ラインCの起点)まで、あるいは
第1波の値幅を第3波起点に合わせて(アキちゃんメーター)到達点を予測することになります。
次に第3波中の第3波、いわゆる3-3波の押し目の予測ですが、
これも同様に、
第2波の高値①と安値②の水平ラインと、切り下げトレンドラインCの3本のラインが基本的な押し目候補となるわけですが、これに加えてアップトレンドラインAと切り下げトレンドラインCによる三角のクロスポイントに水平ラインを引きます。
そうして出来た黄色水平ラインとピンク水平ラインが作るゾーンに3-2波が入って来て、3-3波スタートの押し目となることが予測出来るとしています。
トレンドラインの交差点はサポレジが入れ替わるストロングポイント
トレンドラインのクロスポイントに引いた水平ラインになぜそのような力があるのでしょうか。
その理由ですが、そもそもトレンドラインとはそれだけで強力なサポートラインまたはレジスタンスラインでもあるわけですが、このダウンとアップの交差点ではエネルギーが交換される、いわゆるサポレジ転換が起こるポイントであるとしてます。
第1波スタートのアップトレンドラインAと、第1波の終点の高値からのダウントレンドラインCは、クロスするまでAはサポートライン、Cはレジスタンスラインですが、黄色○のクロスポイントからAはレジスタンスライン、Cはサポートラインに転換することになります。
緑○の押しは、Cのサポートラインを目指して下落しますが、クロスポイントからのピンクの水平ラインが強力なため、そこで止められたことになります。
また、レジスタンスラインに転換したAのアップトレンドは、赤矢印で示しているように上昇をレジスタンスすることになります。
切り上げラインとトレンドラインのクロスでも
上のように、上昇起点から第3波起点にAの切り上げライン(このラインを引く時点ではトレンドラインではないことに注意)を引いて、Cのダウントレンドラインと交差させ、そのクロスポイントを見ると、水平ラインにヒゲ先がタッチ(ピンク○)しているのが分かりますが、このような動きをキャッチすることも出来るので、三角を活用していきましょう。