三角保ち合いで動いているチャートは、基本的にじわじわと三角保ち合いを拡散しながら四角(水平レンジ)へと変わっていき、最終的には四角の中でもみ合いになったり、ブレイクしてトレンドへと変化していきます。
あきチャン先生によると、三角保ち合いの中でのトレードは、チャートパターンを築きながら三角の中を上下にピンポンしているだけなので、やりにくいようで実はとてもやりやすいそうです。
また四角に変わっていくところでも、それを利用してトレードすることが出来るので、三角から四角への変化の過程では何度ものエントリーチャンスがあります。
- 1 最初の三角の緑ライン
- 2 2つ目の三角の黄ライン
- 3 3つ目の三角の赤ライン
- 4※ 3つ目の三角の下限赤ライン
- 5 四角と表現している水平レンジの下限ライン
- 6※ 抜けの説明
- 7※ 20日(期間)移動平均線のダブルマウンテン
三角保ち合いの拡散
あきチャン先生によると三角保ち合いは3段階ほどの拡散があるとのことです。
1つ目の三角保ち合い
下落からの上昇で高値を捉えることができず(最初のV字)、そこからの下落でも安値を捉えることなく不十分なNを形成。
この段階ではまだ三角持ち合いとなるかは分かりませんが、その後の反転で切り上げラインがひかれ、まずは最初の三角形を見ることができます。
続いて切り上げライン上にダブルボトムをつけて上昇していきます。
2つ目の三角保ち合い
ダブルボトムからの上昇では、1つめの三角の上限ライン(緑)を抜けて高値を捉えるも、上抜けすることなく下落。ここであきチャン先生は完璧な三角保ち合いだと認識しています。
ここで黄色の切り下げラインがひかれ、下落からの反転で黄色の切り上げラインがひかれ2つ目の三角型ができます。
1つ目の三角よりも角度が広がった2つ目の三角、これを拡散と表現しています。
3つ目の三角と四角への変体
3度目の上昇でも高値で頭打ちに遭い、下落へ。3つ目の三角の切り下げラインがひかれます。
この3本目の切り下げラインが、おそらくは最終ライン(三角保ち合いとしても最終のライン)となるのではないかとあきチャン先生は予測しています。
3つめの赤の三角の下限の切り上げラインは、2つの三角の下限切り上げラインの角度から予測してひいています(オレンジ○で示しています)。
この予測してひいた3つ目の三角の下限ラインを割ったことで、三角保ち合いは終了し、水平ラインの四角への移行の判断となります。
チャート分析テクニック
あきチャン先生の動画では、ところどころでマニアックなチャートパターンの解説がありますので、それをしっかりと汲み取って自分のトレードに活かしていきたいものです。
三角が四角へと広がっていくサイン
三角保ち合いが3段階程度でその角度を開き四角へ変化するサインとして、抜けがあることを確認します。
最初の三角保ち合い切り下げライン1を上抜けした分、2で三角切り上げラインをお返しするかのように割っていますが、これによって三角は広がり次の2つ目の三角を形成することになります。
2つ目の切り下げライン3を上抜けして3つ目の三角形成となりますが、その上抜けは4の下割れとしてお返しするという、作用と反作用のように動いています。
20期間移動平均線のダブルマウンテンは鉄板パターン
今回の動画の「三角から四角の変体を獲る」でのエントリー根拠のひとつとして紹介されているのが、この20日移動平均線のダブルマウンテンです。
○で囲んだところの20日移動平均線は、実線がEMA、破線がSMAですが、この2本が2つの山を作っています。
これはあきチャン先生のエントリーの鉄板パターンとして紹介されていますので、しっかりと覚えましょう。
3つ目の三角の下限赤ラインを予測する
すでに説明しましたが、3つ目の三角の下限となる切り上げラインは、1本目と2本目の開いた角度と同様となるようにひいた予測ラインです。
株でもFXでも、この後の価格がどうなるのかは誰も判らないと云われます。
この説を受けるなら、資金マネージメントを除けば、勝っている人と負けている人の差は予測精度の差となるのではないでしょうか。
少しでも予測精度を上げるためには、学習あるのみですね。
あきチャン先生の動画:FX土曜勉強会《161》『三角から四角への変体を獲る』