三角保ち合いには、シンメトリー、アセンディング、ディセンディングのトライアングルがありますが、ここではシンメトリー(いわゆるペナント型)を対象にしています。
トライアングルは、単なる切り上げ・切り下げラインから形成されるケースと、トレンドラインによって形成されるケースがあります。
2つを比べた場合、トレンドライン2本から形成された三角保合いの方が、あきチャン先生は「効きが良い」としています。
以下から、それぞれの三角保ち合いについて学習します。
学習動画 FX土曜勉強会《57》『三角持合い(保合い)の攻め方』
あきチャン先生は「三角保ち合いは信頼度の高いチャートパターンの一つ」としています。また視覚的にも判りやすいので積極的に狙うべきパターンであるとしています。
ただし、このパターン(ペナント型、シンメトリー・トライアングル)は、「どちらに抜けるか分からない」としています。
よってトライアングルを上抜けしたら上へ、下抜けなら下へ、それぞれついて行くのが基本となります。
今回の場合は、三角保ち合いの前に、
Aのラス押しをしっかりと下抜けしていたので、下方向へ向かう確率が高いと判断していたことになります。
そして、三角保ち合い形成から、以下の黄色囲みの、
トライアングルの下抜けがあったわけですが、この抜け方が「しっかり抜けた」ことから、下方向をほぼ確信することになります。
Bのあたりからエントリーも可能ではあるのですが、その場合には損切り位置が遠くなります。
よって、トライアングル・ラインへの戻りを待つことになります。
その戻りを待ち構えて、
Cの切り上げラインを引いています。
あきチャン先生はCの切り上げラインを下抜けした後に戻りが入るだろうとしながら、ローソク足の実体が下抜けした次の足からエントリーをしています。
決済指値は、アキちゃんメーターを使い、
①の第1波の値幅を採って、③の第3波に当てて指値位置を推定しています。その位置よりも前週の最安値が少し上にあったため、決済は前週の安値を採用しています。
トライアングルのラインがトレンドラインであることに注目
今回の三角保ち合いの2本のラインはトレンドラインであることに注目です。
高値圏で小さくダブルトップ(あるいはそれに近い形)を作ったこのケースでは、勢いよく下落したことから途中に節値が無いので、下落後の戻りはCのネックラインまで戻らざるを得ないことになるので、それを待ち構えてEでショートエントリーをしても良い(その際には1時間足に落として行う)としています。
ラインの引き方は、最初は小さなダブルトップ2点からトレンドラインを引き、その後のトライアングル形成に合わせてラインをずらして行きますが、その際には陽線の高止まり間にラインを引くのが良いとしています。
今回のシンメトリー・トライアングルは天井圏でのダブルトップにより、2本のラインはトレンドラインとなりました。
このトレンドライン2本による三角保ち合いは非常に効きが良いとしています。
もしダブルトップがなければ、単なる切り下げラインによる三角保ち合いとなり、その場合には効きが落ちるとしていますのでラインがトレンドラインかどうかに注意を払うようにしましょう。
学習動画 FXプチ勉強会~三角持合いの獲り方~
三角保ち合いをノン・トレンドライン、つまり切り上げラインと切り下げラインで形成した場合の基本的な考え方が解説されています。
動画ではドル・カナダ4時間足での解説ですが、ここでのチャートはドル円4時間足を使います。
このような三角保ち合いの場合には以下のように斜めのヘッド・アンド・ショルダーズ(あるいはそれに近い形)が形成されやすいとしています。
よって、三角保合いを割り込むと勢い良く落ちることが多いとしています。
どのくらい下落するのかですが、次のようにして予測します。
まず、切り上げラインAを、高値に平行移動(コピペ)させてラインBを引きます。
ラインAとラインBの間を直角にアキちゃんメーターを引いて値幅を採ります。それをラインAから下側に直角に当てて、その最下端にラインAを平行移動(コピペ)させてラインCを引きます。
トライアングルを下にブレイクした下落は、ラインCを目指すことになります。
そしてラインCまで下落すると、次にトライアングルの切り上げラインAまで戻り、そこから再度ラインCまで下落するとしています。
上のようにNを描くような動きになるとしています。
もちろん、100%そうなるわけではなく、このようにNがラインAとラインCに到達しないこともありますが、
動きとしてはNを描くことが基本になります。
学習動画 FXプチ勉強会《三角保ち合いは完成の押し戻りを狙え》
三角保ち合いを獲るときのポイントとして「三角保合いの完成を確認すること」としています。
赤①から②への高値の切り下げ、そして青①から②への安値の切り上がりの2つによって三角保合いは成立します。
この場合は最後の青②の安値が確定されて初めて三角保合いが完成することになりますが、では、どこで青②が安値として確定するのでしょうか?。
たとえば上の黄色○の時点でも切り上げラインを引くことは可能ですが、しかしこの時点では青②は安値として確定していないので三角保合いは未完成です。
青②の安値が確定するのは、
赤ラインで示したネックラインの上抜け(出来ればヒゲ先のネックラインの方がなお良い)によって青②の安値が確定。三角保合いが完成することとなります。
今ケースは赤②の高値からトレンドをつけて下落してきたので第4波と第5波でネックラインが出来ましたが、ネックラインが作られない場合にはピンク○のラス戻り高値を上抜けして確定ということになります。
また、このネックラインを抜ける時に、
赤矢印で示したようにトレンドをつけながらトライアングルの切り下げラインも上抜けて行く動きが重要となっています。
その抜けたローソク足がそのまま確定したので、そのりテストからあきチャン先生はロングエントリーをしています。
三角保合いは抜けると動きが速いので、なるべく早いタイミングで乗ることが必要になります。
そのためには三角保合い内で赤矢印のような小さくつけたトレンドを見逃さず、そのトレンドフォローをすることが大事だとしています。