三尊(ヘッド・アンド・ショルダーズ)の攻略方法

三尊 3つの重要ポイント あきチャン動画学習ノート

三尊(ヘッド・アンド・ショルダーズ)の出現頻度については、滅多に出ないという人と頻繁に出るとしてる人の2つに別れるかもしれません。

当サイトは、あきチャン先生のチャート研究とその結果であるトレード実践を学びの基礎としていますので、三尊の出現頻度は高いとする立場に倣います。

ただし「教科書に出るような三尊はほとんど見かけない」としています。
三尊(headandshoulders) 基本
どのような三尊が教科書的なのかは諸説ありそうなのですが、上の画像の三尊を基本として話をすすめます。

三尊は真ん中に高い山、左右に低い山を作りますが、
三尊(headandshoulders) 基本
真ん中の高い山からネックラインまでの値幅分の下抜けがあり、その戻りがネックラインに入ったところからが基本的なエントリーポイントEとなります。

ですが、ネックラインへの戻りを狙う場合、移動平均線との絡みで戻りきらないことが多々あり、
三尊(headandshoulders) 基本 移動平均線との絡み
エントリーポイントEから乗るのは「けっこう至難の業」のケースがあるチャートパターンであるとしています。

なのでエントリーはもっと早いタイミングから、
三尊(headandshoulders) 基本 エントリーポイント
右肩の赤Eのあたりからエントリーを仕掛けたいとしています。

「教科書的な三尊は99%出ないかもしれない」としていますが、以下の画像のように
三尊(headandshoulders) ネックラインが斜め
ネックラインが斜めになるパターンが、そのほとんどを占めることになります。

そうなるとトレンドラインを以下の画像のように割る局面で、
トレンドブレイクからの三尊
下落して行けば斜めの三尊を形成することになりますから、意外に頻繁に出現していることになります。

トレンドラインと三尊の位置関係に着目した場合、一般的に見るパターンとしては、
三尊のパターン
青:トレンドライン上方に乖離した三尊 緑:トレンドライン上の三尊 白:トレンドラインを割って右肩を作る三尊などがあります。

また、ネックラインに着目してみると、ネックラインが水平、斜め上に加え、
三尊 ネックラインが斜め下
ネックラインが斜め下に向いた三尊もあります。

三尊でのエントリーで勝率を高める3つのチェックポイント

4時間足チャートを監視足にしているあきチャン先生は、三尊を攻める際の重要なポイントとして次の3つを挙げています。
三尊 3つの重要ポイント

  • ①上位足のトレンドライン付近に三尊が位置している
  • ②抜けが不十分
  • ③20EMA、20SMAのクロスを利用する
三尊 3つの重要ポイント
個別に詳しく見ていきます。

上位足のトレンドライン付近に三尊が位置している

上位足のトレンドラインやチャネル、フラッグ、トライアングルなどの何らかの斜めライン付近にレートが到達したら待ち構えることになります。
三尊 上位足のトレンドライン
もちろん①のラインを上抜けすることも考えられますから、成り行きを見守ります。

監視している4時間足で三尊が形成されなくても、1時間足で三尊となることもありますので、重要ライン付近ではつぶさに見てみることが必要です。

抜けが不十分

抜けが不十分とは、高値を更新したものの第3波が短くて不十分ということです。
三尊 第3波が不十分
②の第3波が、オレンジ矢印で示した第1波の値幅を明らかに満たせない未完成状態は反転して来るかもしれないサインとなります。

第3波が短くトレンド未完成の時の考え方と仮想トレンドの描き方
第3波は、少なくとも第1波の値幅分は伸びるとされています。それをもって1トレンドの完成となります。 ところが下のチャート画像のように第3波が第1波よりも明らかに短くてトレンドが未完成の時があります。 あきチャン先生は、なぜ第3波が第1波のエ...

トレンドラインの下に右肩を作る三尊の場合、
三尊 3つの重要ポイント
②の第3波未完成の反転がトレンドラインを割って来るので、三尊の予測がとてもし易いパターンとなります。

20EMA、20SMAのクロスを利用する

ヘッド・アンド・ショルダーの右肩の起点③での20EMA、20SMAとの絡みに着目します。
三尊 20EMAと20SMAのクロス
③での20EMA(指数平滑移動平均線)と20SMA(単純移動平均線)の交差をチェックします。

実際のチャートで見てみますと、
三尊 20EMAと20SMAのクロス
Aの実線が20EMA、Bの破線が20SMAで、○で交差(デッドクロス)しています。

ここでの値動きが重要になります。
三尊 20EMAと20SMAのクロス
ⅰはローソク足が20EMAにファーストタッチしたところですが、この時点ではまだ20EMAが20SMAの上に位置するゴールデンクロスの状態だということに注目。手出しをしません。

ⅱは20MAがデッドクロスした後にローソク足がタッチしたところですが、ここから20SMA(破線)に向けて戻りを付けに行くとしています。

その20SMAに戻りが入ったのがⅲとなります。ⅲでは陰線ローソク足が出るのを待って、その次の足からのエントリーが基本となります。

ただし、陽線ローソク足でSMAに戻りをつけた次の陰線ローソク足が勢い良く落ちて行くこともあるので、その場合には陽線ローソク足の安値か20EMAを下抜けするあたりでエントリーに踏み切ることになります。

※管理人 かなり細かな動き追っている感がありますが、トレンドラインを割ってからこのような動きをするので三尊が出来ることになります。チャートは1時間足です。

三尊はダブルトップよりしっかりと下落する

あきチャン先生によると、ダブルトップよりも三尊による下落の方がしっかりと落ちてくれるとしています。
三尊はダブルトップよりしっかりと下落する
もちろんケース・バイ・ケースではあると思いますが、三尊の場合は黄色○の根っこまで狙えるが、ダブルトップの場合は赤破線のネックライン帯までしか狙えないイメージとなります。

学習動画 FX土曜勉強会《58》『三尊(H&S)の攻め方』

三尊(ヘッド・アンド・ショルダーズ)の攻め方として解説された3つのポイントは以下の通りですが、
①上位足のトレンドライン付近に三尊が位置している
②抜けが不十分
③20EMA、20SMAのクロスを利用する
あてはまるとかなり信頼度の高いトレードが出来るとしています。動画で細かなニュアンスを汲み取ってみてください。

FX土曜勉強会《58》『三尊(H&S)の攻め方』

タイトルとURLをコピーしました