1分RCIのパターン分析のまとめ。6月16日の金曜日終了時点。今後も気がついたことや修正があれば随時更新して行く。
1分RCIのパターンをA、B、Cの3つに再分類した。6/16にパターンD、Eを追加した。
白がパターンAで正当(基本)。黄色のパターンBはAが崩れた時や、崩れの連鎖のレンジで出る。トレンド局面で出るのがオレンジのパターンC。
パターンA
パターンAはフェーズ1からフェーズ4の1サイクルとなる。
フェーズ1
1分RCI短期線が先行して動く
フェーズ2
1分RCI中期線が動き、1分EMA10が1分SMA21をクロス(ブレイク)する
フェーズ3
1分RCI長期線が動く
フェーズ4
終了フェーズ。MACDが天底に到達すれば正常終了。MACDが天底到達前に反転してしまえば異常終了(画像の赤4)。または1分EMA10が1分SMA21を逆クロスすると終了。
通常、圧倒的に多いのはMACDによるフェーズ4となる。
短期線の押し戻り
よほど強い上昇・下降でない限り、フェーズ2とフェーズ3でRCI短期線の押し戻りが入る。
エントリーポイント
基本のエントリーポイントはフェーズ2の1分EMA10が1分SMA21をクロス(ブレイク)したポイント。
乖離が大きなところからの急落・急騰などではフェーズ1でRCI短期線が天底から動きレートが1分EMA10をブレイクした時点でのエントリーが有効。
RCI短期線の押し戻りがフェーズ3で入れば、乗り遅れた場合や追撃エントリーのポイントとなる。
その他、1分EMA10が5分EMA10・5分SMA21・15分SMA21をブレイクするところはエントリーポイント。
パターンB
黄色のパターンBは、流れで言うとAが崩れた時や、崩れの連鎖(レンジになる)で出るが、形状で定義するなら1分RCI長期線の向き(水平含む)に対して、RCI短期線と中期線とMACDの3本が揃って反対方向に向いたパターンとなる。
ただ、乱暴に言えば、RCI長期線の傾きがどうあれ、短期線・中期線・MACDの3本揃った方向にレートは動くということになるので、短・中・MACDの3本の向きが揃えばパターンBとする。
フェーズ
画像でパターンAの赤フェーズ4でパターンBのフェーズ1・フェーズ2が裏で始まっているように、基本的にはパターンAが異常終了した流れからのパターンBにはフェーズがある。
一方で画像の後半のようにパターンBの上昇崩れからパターンBの下降へ、というように崩れの連続ではレンジとなるのでフェーズは無しとする。
エントリーポイント
短期線・中期線・MACDの3本揃ったタイミングでその方向にエントリーするのが望ましい。パターンBはレンジで頻発すると思われるので1分EMA10が1分SMA21をブレイクしたタイミングだと遅い場合がある。
パターンC
パターンCはオレンジで示したトレンド継続で出るパターン。流れで言うと上昇失敗=下降継続、下降失敗=上昇継続のパターン。
形状で定義するなら1分RCI中期線・長期線・MACDの向き(水平含む)に対して、RCI短期線が反対方向に向いたパターンが基本となるが、短期線の動きに連れられて中期線も動いたり、MACDがダイバージェンスしたりするのでなかなか基本通りにはならない。
典型的なパターンC
典型的なパターンCは③。1分RCIの中期線と長期線そしてMACDが上向きの状態で短期線が下がって来ている。
①②は長期線は底に張り付きで、中期線とMACDは0付近まで戻りが入っているが、これもパターンCとなる。
長期線が天底ベタ張り付きのパターンC
見事にRCI長期線が天井に張り付いている。このような時にはMACDがダイバージェンスとなったり、中期線も短期線に連れられて動くがパターンCとなる。
※左上の白◯は画像作成の際の消し忘れで無関係
エントリーポイント
短期線が瞬間反対方向に動いてリターンするところが押し目買い・戻り売りのポイントとなる。
パターンD
パターンDは1分RCIの長期線と、短期線または中期線の関係を見たもの。
短期線のパターンD
1分RCI長期線の方向に対して、逆行して来た短期線が、順方向に反転するのをパターンDとする。ただし反転した時に長期線が方向転換していたらパターンDは未成立とする。
一番左のパターンDを例に。上昇する長期線に対して、短期線が下降してクロスし、-80アンダーで反転上昇、この際に長期線は上昇をキープしているのでパターンDとなる。
逆行して来た短期線は、基本的には長期線をクロスしてから反転するが、クロスする手前で反転しても良い。
※2 基本パターンAでのフェーズ2と3で入る押し戻りは、この短期線のパターンDとなる。
中期線のパターンD
短期線のパターンDを、中期線に置き換えたもの。中期線は1分EMA10と1分SMA21のクロスとシンクロするのでとても重要。
長期線が天底到達から反転開始するタイミングに、中期線が逆行して入って反転するのも中期線のパターンDとなる。画像の例では、天井に到達して下降を開始し始めた長期線に対して、中期線が上昇して来て上クロスし天井に到達して反転下降し、今度は長期線を下クロスする動き。この下クロスした時に1分EMA10が1分SMA21を下ブレイクするので、大きな動きの初動となることもある。
また短期線のパターンDの後に中期線のパターンDが続くと、方向性の確度が高まると思われる。
パターンE
画像に赤◯で囲った短期線の形状を1分RCIパターンEとした。
例えば上昇でRCI短期線が天井に到達してすぐ反転下落してきたら、短期線は尖る形になる。ところが、天井に到達した後、そこからレートが更に上がる「ブレイクアウト2段上げ」のようなことが起こると、RCI短期線の形はダブルトップや扁平天井のような形になる。短期線としては天井より上に行くことができないので必然的にヨコヨコ的な動きになってしまって大したことがないように見えるが、レートはドーンと跳ねることが多い。
上の画像はパターンEでレートがどのくらいまで跳ねたかを示した。
まずは、1分RCIの短期線が天底で扁平型やダブルトップ・ボトムとなった時には、その見た目とは裏腹にレートは更に伸びているので要注意。つまり、RCI短期線が天底に到達したから盲目的に逆張りエントリーをすると一気に損切りに持って行かれるということ。
パターンEでのフェイク
次に、パターンEでのフェイクについて。
上昇を例にすると、パターンEでの「ブレイクアウト2段上げ」が終わるとRCI短期線はすんなりと下降するが、レートもそれに合わせて急落することがある。パターンEがフェイクの上げだった?ということがよく起こる。
一つは、単純に上がったところからもう一段買い上げてみたが、他から買いが入らないので利確してしまうというパターン。
もう一つは、ショートのロスカットを狙っての買いで、ストップを引っ掛けてレートがポーンと上がる。その上げに飛びついたロング勢のストップを狙って次は売り潰すので、ロングのロスカットが入り急落するという流れだろうかと推測。下降の場合はこの逆。
7月17日 月曜ニューヨーク時間でのドル円上昇時のレートと1分RCI短期線の動きを追跡
レートの上昇の動きに1分RCIがどんな風に動いているかのドキュメンタリー。
黄色矢印でエントリー、途中、半決済、全決済をしながら3回目のエントリーは前日安値とD-PIVOTの戻り目を崩してブレイクアウトした場面。15分QQEは[50]を上ブレイクしたところでこれからが上昇の本番、本日の収支は上々で大船に乗った気分でロングキープで上昇を追った。すでに1分RCIの長期線が天井張り付きとなりトレンドを示唆していることに注目。ここからRCI短期線が下がって上へターンするとパターンCとなる。
138.634円 レートは上昇するが1分RCI短期線(以降RCIとする)は置いて行かれ遅れている。
1分後 138.686円まで上昇、RCIは上向きに転じる。遅れることを確認、そして上昇が強い場合は売られ過ぎを示す-80まで落ちないことにも注目。
5分後 138.919円まで上昇、RCI短期線は天井で横ばい、パターンEとなる
4分後 139円に到達して138.923円まで下落、RCIは天井キープのパターンE
2分後 138.950円へ上昇し再上昇の気配、RCI短期線はここで下げる、遅れて動くのでレートと逆方向を向く
2分後 139円をブレイクして139.065円まで上昇、RCI短期線はここで上向きに。
7分後 一旦下落し138.987円まで再上昇、RCIは下降する
2分後 138.899円まで下落、RCIは-80アンダーまで下落
1分後 138.932円まで上昇、RCIも-80から反転上昇のパターンC、ここではタイムラグが少ない動き
3分後 139円再ブレイクして139.029円まで上昇、RCIは天井でパターンEの構え
4分後 ダブルトップから139円を割り込んで下落して反転138.989円まで上昇、RCIはパターンEからの急落
4分後 139円を三たびブレイクして139.042円まで上昇、RCIも-80から反転してパターンC
3分後 139.095円まで上昇して戻り目のネックラインを上抜きにかかる、RCIは80に到達
2分後 139.081円でネックラインブレイクの攻防中、RCIは天井横ばいでパターンEの気配
3分後 戻り目ネックラインをぶち破り139.184円まで上昇、ちなみにこの戻り目のネックラインは「ふうたクロスカウンター」ショートシグナルの損切りラインでもあり、パターンCからのドテンとなる。RCIはパターンE。
2分後 前日高値を上ブレイクして139.347円まで強く上昇
8分後 強い上昇が止まり139.297円・1分EMA10まで下げる、「ふうたクロスカウンター」のシグナルが再表示し下落気配、RCIは-80まで下降
22分後の23:04 139.073円まで下落、RCIはパターンCが崩れ下降、MACDも下降、15分QQEが下向きに転じ、5分QQEもDC
6分後 139円と5分SMA21のランデブーポイントと反発し139.118円まで上昇、RCIはここから下向くとパターンDとなる
19分後の23:29 139円で揉んで反発上昇し139.156円まで戻した場面、この後24:00から上昇気配は消えダラダラと下げることになる
全体図 児山氏のデータ通り月曜夜の上昇は24:00までだった。
ということでRCIは動きが早いと言えど、レートの動きには遅れるいうことを確認。RCIパターンはレートの動きを確認するシナリオとなる。
※児山氏のデータ