直近の完成したVを利用して水平ラインを引いたら、次はそれをどう料理するのかについての勉強と実践になります。
ドル円の4時間足チャートです。
ドル円の4時間足と日足チャートの直近の完成したVに水平ラインを引いています。ピンクの水平線は日足の線です。
※水平線(レジサポライン)の引き方はこちらの記事を御覧ください。
水平線が作る”ゾーン”と”スペース”
日足と4時間足に水平線を引くと、ラインが集まるところと、その逆にポッカリとした空間部分が出来ます。
画像の緑色の矢印の部分①は、日足と4時間足の水平ラインの無い空間を示していますが、この空間をあきチャン先生は”スペース”と表現しています。
赤色の矢印②は、日足と4時間足の水平ラインが数本近くに集まった部分を示していますが、この水平ライン帯を”ゾーン”と表現しています。
ゾーンを強く抜けるローソク足
水平線の束のゾーンを抜ける時は、強い(大きな)ローソク足で抜けることが多く見られます。
たとえば、次の画像はダウントレンドが完成して次のVを作りに行っている局面ですが、
水平線の束のゾーンを、大きな陽線ローソク足で一気にぶち抜いています(ピンクの水平線は日足のラインです)。
狙うのはスペース
ただし勝負すべき空間(獲る値幅の部分)は水平線の隙間の大きなところ、つまり”スペース”の方となります。
ゾーンとスペースを利用した狙い方
ゾーンを抜ける時のローソク足は強いものとなります。つまりこれは「しっかり抜ける」という状態。
今回のダウントレンドの場合は、しっかり抜けた後の戻りをまってトレンドフォローする、戻り売り作戦となります。
ゾーン抜けからゾーンへの戻りを狙ってスペースを獲る
ゾーンとトレンドラインを一旦下抜けして、ゾーンへ戻った状態が赤Aですが、この際、ゾーンを構成する数本の水平線の中でも、最も強い日足のラインに戻っていることに注目です。
ここから再度ゾーンを下抜けして、ゾーンへ戻ったのが赤B。この戻りではゾーンの一番下のライン(4時間ラス押しライン)への戻りを見せています。
エントリーと決済
このような動きがベースとなります。よってエントリーは、「ゾーン抜けからゾーンへの戻り」を狙うことになります。
決済は、初心者であれば次のゾーンの①のラインでもOKとなります。
ただしゾーンを抜ける時には大きなローソク足で抜けることも多いわけですから、状況によっては次のゾーンを一旦はぶち抜くことも想定しても良いかもしれません。
その際には黄②のように、あきチャンメーターを使って第1波の値幅を、第2波の起点に当て第3波の到達点を予測して決済指値を入れることになります。
①で半分を決済、残りの半分を②まで引っ張るのがベターかもしれません。
まとめ
このように直近のVのサポレジラインを引くと、ラインが作るゾーンと勝負すべき空間が分かってきます。
ラインはトレードのために引くもの。ラインを引いただけで満足せず、実践と検証を続けて行きましょう。
この局面での想定が勝者と敗者を決める?
ところで、下に広いスペースが見えるこの局面、ここでの心構えというか想定が、上級者かそうじゃないかを分けるのかもしれません。
あきチャン先生は動画で、当然ながら戻り売りを想定していますが、同時にそろそろダウントレンドが完成して上に行く可能性があるので切り下げラインを引いて成り行きを見るように語っています。
ここで戻り売り一択!では修行が足りないということ。引き出しを多く持てるようにしたいですね。
結果は、大きな陽線ローソク足が”ゾーン”を駆け抜けて行きました。
直近のVと水平線の引き方について書いた記事
Vとは?水平ラインをどのように引くのか?という場合には、こちらの記事を参照してください。